Erdbeere ~苺~ 幸せは押し付けられて受け取るしかない 忍者ブログ
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2015年04月22日 (Wed)
R18/激裏/道具等色々あり/32話で出た誕生日の話/※ピッコロ視点

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数日前からアイツの様子が可笑しいのは分かっていた。
ばかみたいに騒いで俺に近づいてくるあいつが、最近修業が終わるとすぐ俺の傍から離れる。

そういう時は、心は読まない。

悪いことを企んでいる様子ではないからだ。


そしてふと思い出した。
去年もこんな時期があったな、と。


「ピッコロー!!」


あぁ、今日か。

俺は後ろから聞こえた声に、ゆっくりと振り返った。


頬を赤く染め、俺のことを見上げているゆえ
ゆえはチラッとだけ手元を見ると、深く息を吸い込んでから口を開いた。


「   」


聞こえた声は、地球人たちが理解出来る言葉ではない。
だが、俺にはその言葉の意味が理解できた。

なぜならそれは”ナメック語”だったから。


不慣れなイントネーションのその言葉を一生懸命言おうとする彼女を見て、俺はバレないように口元を緩める。


「”ピッコロ、誕生日おめでとう”」


最近様子がおかしかったのはこれか。

修業が終わってすぐ、俺の居ない場所でデンデとこそこそしてたのは。


食べ物もいらない。
他のものもいらない。

そんな俺に対して、少しでも幸せを渡そうとしてくれる彼女が――――愛おしい。


「”私は、ずっとピッコロの傍にいるよ”」
「・・・・」
「”大好き、愛してる。永遠の愛を、誓います”」


聞きづらく、戸惑いがちな言葉でも。
俺は何も言わず全てを聞き、それからゆえを優しく撫でた。


「”俺もだ”」


離れ際に耳元で囁やけば、意味が分かったらしくゆえが真っ赤になる。

なんだ、さっきまで俺よりも恥ずかしいことを言ってた奴が。

今更恥ずかしがることか?
可笑しなやつだな。


だからこそ、見てて飽きないのかもしれないが。


「っ・・でね、ピッコロ!」
「ん?」
「今日はこれだけじゃないんだ・・・プレゼント」


ね、一緒に来て?


そう誘うゆえはどこか色っぽくて。
俺は疑うこと無くその手を取り、神殿を降りた。
































「お前・・・・」
「し、知ってる、でしょ」
「まぁ、知ってはいるが・・・」
「たまには!こういうのも・・・いいかなと、思って」


俺が案内された場所、それは高級なホテルだった。

しかも普通のホテルじゃない。

ラブホテル。
いわゆる男女が営むためのホテル。


知識にはあった。
少しだけゆえから聞いたことがあったからな。


だが、実際来るのは・・・初めてだ。


「神殿だとデンデのこともあるから、あんまり無茶しなくなったでしょ?だから今日だけ特別・・・今日だけね!!!」


やたら今日だけを強調させるゆえは、ベッドの傍にあった棚を開けて――――物凄いスピードで閉じた。


「・・・?どうした?」
「ん!?あ、いや、な、なんでも、ない」


なんでもない、だと。
そんなことが言える顔をしてないのは確かだ。

動揺している表情に、真っ赤な顔。

気になった俺はゆえをベッドの上に引きずり込み、そのまま押し倒した。


そしてすぐさま傍にあった棚に手を伸ばす。


「何があったんだ?ん?」
「あぁあぁあ見ちゃダメ!!」
「何をそこまで・・・!?」


じゃらりと音を立てて棚から色んなものが落ちた。

それは俺にも知識がないような、大人の玩具の数々。
ただ見ればその利用方法ぐらいはすぐに想象がついた。


まぁ、そういうホテルなのだからあっても不思議ではないか。

そう冷静に考える俺とは真逆に、俺の下にいるゆえは茹でダコのように赤くなっていく。


首輪に、手錠に、小瓶と・・・玩具。
別にそういうことに興味があるわけではないが、使えるのなら”使わない手”はないよな?


「ピッコロさん」
「なんだ」
「あの、ものっそい悪い顔してますよ?」
「そうか?別に何も考えていないが?」


そう言いながら腕を伸ばし、落ちた首輪と手錠をゆえの目の前に掲げた。


冷たい鉄の感触に目を細めてゆっくりと笑う。
ヒクッと顔を引きつかせたゆえに、隙をついて首輪を着けてやった。


「ひ、つめた、ちょ、なに着けて!?」
「・・・・」
「あ、こら、引っ張るなっ」


ゾクリと。

背筋に、欲望が走る。


いつも支配欲に飢え、彼女を全て俺のモノにすることで欲を満たしていた。
そんな俺を強く揺さぶる魅力的なビジョン。


着けられた首輪の先は俺の手の中にある。

これを引っ張れば彼女は従順に従うのだ、俺に。


魔族としての俺にとって、それがどれだけ欲を満たすモノか。


「・・・これは、思ったよりも・・・やばいな」
「うわ何その発言。変態っぽい」
「こんなところに誘うお前は変態ではないと?」
「いいいいいや!!こんなのがあるなんてのは知らなかったんだから!?別にこの部屋は一番最高級だったからってだけで・・・っ」


言い訳を続ける彼女に再び生まれた隙。

俺は一瞬で彼女の両腕を捕まえ、手に持っていた手錠に通した。
そのまま手錠を、ベッドの端に括りつける。


見開かれた目が何かを訴えるが気にしない。

俺を誘ったのはお前だ。それにお前がプレゼントなんだろう?


そう言ったのも、お前じゃないか。


「こ、こら、アブノーマル反対!!」
「プレゼントはおとなしくしてろ」
「や、プレゼントだからって好き勝手させるなんて・・・っ」


そんなつもりはない?
そう言うつもりか?


なら言わせはしないと、口づけで彼女の口唇を塞いだ。

半開きだった口唇を割って舌を入れれば、動きに合わせてゆえが足をもぞもぞと動かす。


「んっ・・・・」
「フッ・・・どうした?足が動いてるぞ?」
「う、うるさいな・・・・」


こいつはキスが好きだ。
たとえその気じゃなくても、キスだけは強請ってくる。

そんなことをすれば、俺が襲うことも分かっているだろうに。


今まで無かった欲をどうしてここまで抱くようになったのか。

全て、こいつのせいだ。
俺に無かったものを押し付け、教え、聞かせたのだから。


だから責任を取ってもらおうと、俺はニヤけながら服の中に手を入れた。


「んっ・・・・!」
「どうした?もう、固いな?」
「ぁ、ちがっ・・・」
「違わないだろう?」
「んぁっ!!」


胸の頂点を軽く抓む。

ふわり。
それだけで彼女から甘い香りが漂うのを感じた。


ああ、この香りは。


「濡れてきたんじゃないのか?」
「っ・・・・!」


胸をいじりながら囁やけば、ゆえが顔を背ける。
同時に首輪から伸びる鎖が俺の手の中でジャラリと音を立てた。


欲が、疼く。

俺から顔を背けるその顔を、俺に向けさせたいという欲が。


それに恥ずかしがって涙を浮かべるお前の表情が見たい。
――――一度沸いた欲に勝てるほど、俺は”いいやつ”じゃないんだ。


「こっちを向け」
「っ・・・や、だ」
ゆえ
「・・・・はずか、しい」


それが煽りだと、気づいてないのか?

震えながら目を瞑ったゆえに限界を感じた俺は、手の中に持っていた鎖を軽く引っ張った。


「っ!」


首輪が引っ張られ、ゆえが苦しさに俺の方を向く。
ちょっと悔しそうに俺を睨むその表情が、俺の血をざわつかせた。

どうして、こうも。


お前は俺を煽るのが上手いんだ?


首輪を引き寄せたまま、深く口付ける。
快楽に震える身体が愛おしい。


「ん、変態っ・・・!」
「そろそろ諦めろ」


嫌じゃないってのは分かってるんだ。

だってそうだろう?
本当に嫌なら魔法でなんとでもなるはずだ。


逃げ出そうとしないそれが、お前の”了承”の証。


「濡れてないのなら、触っても構わんだろう?」
「や、やだっ」
「ん?これは、なんだ・・・?」
「ぁ・・・・」


イヤイヤと暴れようとする身体を押さえ付けて。

甘い香りを放つそこに触れるか触れないかの場所へ、そっと手を伸ばす。

下着の上からなぞるだけで伝わる熱。
何度か手を這わせれば、俺の指にねっとりとした液体がついた。


「濡れてないんだろう?」
「っ・・・・」
「じゃあ、これはなんだ?」
「うる、さい・・・っ」
「ククッ・・・・」


耳元で囁きながら下着をずらしていく。
それだけで言い訳出来ないほどの液体が、俺の手を汚した。


恥ずかしさに負けて目を瞑るゆえを、引っ張って俺の方を向かせる。

同時に濡れそぼったそこへ指を差し入れると、ゆえの目から涙が零れた。


「っあ、ひぅ・・・!!」
「どうした?いつもより反応がいいな」
「そんな、あ、やぁっ・・・ん、やぅ、ふ・・・」
「そんなことない、か?そのわりには・・・」
「ん!?あ、だめっ・・・あ、ひ、ぁぁ・・・・あぁああっ!!!」


奥でクイッと指を曲げる。

その瞬間、ゆえが悲鳴に似た声を上げてびくびくと身体を震わせた。


「イったな」
「・・・・っ」
「いつもより早いな?・・・素直に言ったらどうだ。いつもより”気持ちいい”ってな」


俺がこう言えばお前がどう返すかぐらい分かってる。


「ば、かっ・・・」
「言えないのか?まぁ、どちらにせよ止めるつもりはないがな」
「この、緑、やろー・・・・っ」
「ほう。まだ余裕がありそうだ」
「っひあぁ!!や、んぁ・・・!!」


分かってるから言うんだ。
お前をもっと、メチャクチャにしてやるために。


中に入れた指をゆっくり動かす。

焦らすように2本目の指を入り口近くに当てれば、無意識かゆえの腰が少し浮いた。


「は、あぁっ」
「入れて欲しいのか?」
「あぁあ、んんっ、ふ・・・ぁ」


まだ、理性が残っているようだ。
俺の言葉に歯向かうように、ぐっと口唇を噛んで声を抑えようとしている。


そんなもの――――崩すに決まってるだろうが。


「せっかくだ・・・少し使ってみるか」


言いながら身体を離し、散らばった小道具の中から小瓶を拾い上げた。

中でとろりと揺れる液体。
側面には”媚薬”の文字。


思わず、口元が緩む。


「ぁ、なに、すっ・・・・!?」


小瓶を開け、どろりとした甘い液体を口に中に含んだ。
そしてそれを蜜が溢れるそこへと流しこむ。


シーツが汚れることなど気にしなかった。

舌で押し込んで、そのまま液体が零れないように塞ぐ。


「なに、してっ・・・!!」
「暴れると溢れるぞ」
「こぼれていいよっ!人の身体で何遊んで・・・」


言葉が、途切れた。

様子を伺うようにゆえの顔を覗きこめば、そこにあったのは驚きと快楽に塗れた表情。


「ひ、な、なに・・・・!?あぁああっ!!!」


指を差し入れただけでびくっと身体が震え、絶頂に達したことを俺に教える。


「は、あぁぁっ、や、だめ、こんなっ・・・・!!!」
「どうした?・・・あぁ、まだ欲しいのか」
「だめ、や、あぁああ!!」


最初は知らなかった感情。

知ることすらないと思っていた欲望。


それを教えたのはお前だ。
こうやって俺を崩していくのも、お前だけだ。


だから。


「あぁあぁ・・・っ、もぉ、や、こわれちゃ・・・っ」
「壊れれば良い・・・ほら」
「やだ、やだぁ・・・ひ、あ!」


もっと、俺の前で。
壊れて狂え。


お前が教えたのが悪いんだ。

こんな俺に、何よりも大きい欲を教えたお前が。


「ピッコロ・・・・っ」
「っ・・・なんだ?」


甘く名前を呼ばれ、思わず身体が震えた。


「だい、すき・・・大好き・・・・」
「あぁ・・・俺もだ・・・」


1人が好きだったはずの俺が、どうしてこうもお前を求めるのか。

いや、1人が好きなのは変わってない。
でもそれはお前がいてこその孤独なんだ。


お前がいない孤独は、きっと耐えられない。


口に出して言うことはないだろう。
だが心の中にはある。


何よりも強い、欲望と愛情が。


「ちょうだい・・・っね、ピッコロ、いいでしょ・・・っ」


急かすように言うゆえに限界を感じ、俺は自分の熱を蜜の中に埋め込んだ。
予告なく突き立てられたそれに、ゆえがまた声を上げる。


「ひあぁあっ・・・!!」
「なんだ・・・?入れただけで、イッたのか・・・?」
「や、あぁ、きもち、いいっ・・・・」
「・・・・っ」


あの液体のせいだろうか。
快楽に素直になるゆえを見て、一気に熱が高まるのを感じた。


さぁ、もっと感じろ。

もっと乱れて、俺だけに見せろ。


「ぁ、ひぅ・・・・んっ」


甘い声だけをあげる口唇を塞ぐ。
舌を絡めて感じ合い、更に深く腰を突き立てた。

奥にゴツリと当たる感覚。

また大きくゆえの身体が震え、今日何度目になるかも分からない絶頂を知らせる。


「っあぁあ・・・・!!だめ、ね、本当に、もう・・・っ!!」


涙目で訴えられるだけ、意味のないことだ。


「止めると、おもうか・・・・?」
「本当におかしくなっちゃう・・・っ」
「なればいいだろうが。ここには俺しかいない・・・」
「へんた、いっ!」
「変態はどっちだろうな?」
「私は、ちがっ・・・ん、あぁ・・・!」
「違わないだろうが」
「やぁあぁ、ひ、っあ!」


求めて、壊して。

最初はお前に押し付けられるだけだった愛情を、いつの間にか俺も押し付けるようになっていたんだな。


それでも、構わないんだろう?
俺はこんな俺でも・・・愛してくれるんだろう?


何度奥を突いても、俺はただただ愛し続けた。


「ピッコ、ロ・・・生まれて、来てくれて・・・ありがと・・・」
「・・・・っ」
「あ、ぁぁ・・・っ」


憎かった自分の生まれが”幸せ”に変わった日。

本来の”魔族”としての俺で、望むがままにお前を貪ろう。






















何度も、何度も。
数えられないほどに。


「ピッ、コロ・・・!お願い、も、本当に無理っ・・・!!」
「止めるわけないだろうが・・・それにイッてるのはお前だけだぞ?」
「ひ、あぁあぁ・・・ッ!!」


また吐き出したのは1回だけ。
それでも、媚薬を仕込まれたゆえの身体は限界近くまで快楽を感じていた。


ゆるゆると腰を動かすだけでゆえが涙をこぼす。

何度か突いてやれば、すぐに腰を上げて絶頂に達した。


「も、あ、やだぁ・・・・!!」


これだけ狂ったこいつを見たのは初めてかもしれない。

だからか、俺はいくらゆえが懇願しても、その動きを止めることをしなかった。


「欲しいんだろう?」
「やだ、やぁ・・・、も、死んじゃう・・・ねぇ・・・っ」
「聞こえんな・・・やめて欲しがっている割には・・・まだ、してほしそうだからな」
「違・・・、あぁ、や、あぁああっ!!」


普段留めている髪が解けて、白いベッドの上に広がっている。
腰を動かしながらその髪を拾い上げて口付けると、ゆえが目を見開いた。

反応して、中がぐっと俺を締め付ける。


「どうした?」
「ん、髪、好き・・・なの?」
「・・・・好き、なのか分からん。ただ綺麗だとは思うぞ。ガキなお前には少し似合わないかもしれないがな?」
「ひ、ど・・・・」
「冗談だ」


俺はお前の髪が好きだ。
お前だから、なのかもしれないな。

別に他人のには興味などない。


だがお前のには興味がある。

手を伸ばして、触れてみたくなる。


ゆえ・・・・」


まだだ、まだ。
足りない。何もかもが足りない。

お前が押し付けた感情が、俺の全てを変えたんだ。


1人でいることが全てで。
少しだけある穏やかさに時々身を委ねればそれで十分だった。

それを壊したのはお前だ。


俺にまとわりついて。
どれだけ怒っても俺に温もりを与えて。


欲望を、植えつけた。


「あぁああ・・・っ!!」
「は・・くっ・・・!」
「ぁ、す、き・・・好き・・・」


お前に触れてないと落ち着かない。
お前が俺のものじゃないと、気に食わない。


――――さぁ、責任を取ってもらおうか?


「まだだ」
「え、うそ、や・・・!!!」


幸せを感じる自分の生まれた日に。
俺は苦笑を浮かべながら、また目の前の彼女を貪った。
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(龍如/オール・海賊/剣豪)