いらっしゃいませ!
名前変更所
界王神のせいですっかり見逃したビーデルの試合は、相当ひどかったらしい。
相手の男がどれだけやられても立ち上がり、最終的にはビーデルを死ぬ寸前まで追いやったと。
それもまた、気になる話だった。
彼女はざっと見た感じでも、サタンより普通に強い地球人だったのに。
「まぁ、今悟飯に千豆渡したから・・・あの子はもうでぇじょうぶだ」
「そっか、良かった。・・・気になるな、その相手側の人も」
「次は悟飯の試合かぁ。あのキビトってやつも、よく分かんねぇよなぁ・・・」
そして次の試合は悟飯。
相手はキビトっていう長身の男。あの人も見たことはある。
たぶん、シンの付き人だろう。
そのせいか、皆が悟飯とキビトの試合を見ようと控室の入り口に集まっていた。
シンの実力を引き出すことは出来なかったから、皆こっちの実力を見るつもりなんだ。
「とうとう分かるぜ、あいつらの実力・・・正体が」
急いで会場に戻ってきた悟飯が、キビトと並ぶ。
ゆっくりと会場に入っていくその姿は、ヘンテコな変装をしているのに勇ましかった。
正面で睨み合う彼ら。
試合開始の合図と同時に、キビトが悟飯に話しかけた。
「私に超サイヤ人という力を見せてくれ」
「・・・・はい?」
「貴方の力を見たいのだ。さぁ、早く」
「な、何言ってるんですか?出来るわけないじゃないですか・・・・」
小さく聞こえる会話は、あまり良いものじゃなかった。
っていうか、こいつら超サイヤ人のことについて知ってるんだ?
一体見てどうするんだか。
とりあえず見守ることにした私の隣で、悟空たちがざわつく。
「申し訳ありません」
そんな私達の後から、聞きなれない声が謝罪を放った。
振り返った先に居たのは、シン。
やっぱり何か目的があるようだ。
「悟飯さんを利用させていただきます。ですが・・・あなた達には、何があってもしばらく動かないで居て欲しいのです」
「・・・何?」
「どういうことだ・・・・」
ピッコロはシンの方向すら振り返ろうとしない。
悟空たちはその言葉に首を傾げ、また悟飯に視線を戻した。
「わけのわからん奴の話など聞けるか。正体を言え」
腕組みしていたベジータが言い放つ。
そりゃごもっともだと思っていたら、ピッコロが丁寧に説明し始めた。
「この方は界王神様。・・・全ての界王の頂点に立たれる、神だ」
「な、に・・・?」
「き、聞いたことあっぞ!界王から・・・おめぇが界王神様か!!」
「ルシ・・・ゆえさんも、この方たちのお仲間だったのですね」
「そうそう。こっちの緑の人は、私のダーリンだよぉ!」
「ダー・・・リン?」
「ば、馬鹿・・・っ!!」
ふざけて甘い声でそういえば、シンの顔が青ざめる。
ついでに、ピッコロの顔も。
「ダーリ・・・ダーリン!?ちょ、ちょっとお待ちください。ルシフェル様が下界の人間と、けっ・・・結婚!?」
「あ、そっか、おめぇも天使っちゅう偉いやつなんだっけか!界王から聞いてっぞ!似合わねぇな!!」
「ハッキリ言うなよ!!!!」
こんなくだらない話をしている間も、悟飯はまだ超サイヤ人になるのを渋っていた。
当たり前か。
カメラがなくても、目立つものは目立つから。
でもしばらくしてピッコロが何か言ったらしい。
悟飯が一瞬だけピッコロの方を見た後、覚悟を決めたように気を開放し始めた。
「な、なぁ、悟飯が超サイヤ人になったら、何が起こるんです?」
「・・・おそらく、スポポビッチとヤムーという二人組が襲うでしょう」
「え、あの2人が?」
「でも先程も申しました通り、手出しはしないでいただきたい」
「しないさ。だって悟飯ならそんな2人とも倒してしまいますよ!」
クリリンの言うとおり、二人組が襲おうとこの会場に悟飯以上のやつはいない。
対等に戦えるのは私達のチームにいる奴らぐらいだろう。
それなのに、なんで手を出す必要がある?
超サイヤ人のことを知ってるなら、力も分かってると思ったんだけど。
・・・ますます、分からない。
シン達が何をしたいのか。
「界王神様は、悟飯があいつにやられると?」
「・・・大丈夫。命までは奪いはしません。あの2人の目的は、強いエネルギーだけでしょうから」
強いエネルギーが目的?
色々考え込んでいると、私の隣を元気になったビーデルが走り抜けた。
ビーデルの目に映っているのは悟飯。
あーあ。
悟飯こりゃ、色々な人に見られちゃうな。
「はぁあぁあぁああ!!!」
気で会場が揺れる。
バチバチと電撃が弾けるような音と共に、悟飯の頭が逆立ち始めた。
そして、染まる。
輝かしい黄金色へ。
顔つきもいつもの悟飯じゃなくなった。
あれでセルを倒したんだってさ。
私は倒れてて見てなかったけど。超サイヤ人2だっけ。
「ッ・・・きた!」
悟飯に見とれていた私の隣で、シンが叫んだ。
それと同時に見慣れない男が2人、悟飯に飛びかかる。
なんだ、あれ。
確かに普通より戦闘力は高めだけど、ただの人間だ。
あんなのに悟飯が負けるわけ――――。
「はぁっ・・・!!」
悟飯が2人を薙ぎ払おうとするのと、シンが手を上げるのはほぼ同時だった。
一瞬空気が冷たくなる。
それは間違いなく、シンの力。
シンの力は悟飯の動きを止め、身体の自由を奪った。
聞こえてくるのはざわめきと悟飯の苦しげな声。
「あ、が・・・っ」
なんだあいつらは。
悟飯を襲った2人は、何か変な魔人のランプのようなものを突き刺した。
それからエネルギーが取り出されているのか、急速に悟飯の気が落ちていく。
ん?
魔人の、ランプ?
・・・あれ、どこかで見たことがあるような。
「な、なんで!!」
「わたしを・・・信じてください」
「あんにゃろ・・・・!!」
「悟飯くんっ!!!」
「言ったでしょう、動かないで!!」
苦しむ悟飯に耐え切れず、クリリンとビーデルがその場を飛び出した。
だがそれは、ピッコロと悟空の手によって遮られる。
悟飯思いのあのピッコロが止めたんだ。
私も思いをこらえ、我慢する。
騒然とする会場。
段々と気と体力が落ちていった悟飯は、ついには超サイヤ人ではなくなった。
「っ・・・・!」
それと同時にランプが光り出す。
その光が治まったかと思うと、悟飯を襲っていた2人はどこかへと飛び去ってしまった。
長いようで、短いたった数秒間の出来事。
「東の界王神、アンタ一体どういう・・・!」
シンを問い詰めようとした私を、シン自身の冷静な言葉が止めた。
「大丈夫です、彼のことはキビトが必ず治します。それよりも・・・・」
目線が、空に移る。
シンが見つめている方向、それはさっきの2人が飛んでいった方向だった。
「彼らにバレないよう、後を追います。・・・あなた達も来てくださると助かります」
おいこら、まず目的を言え目的を!!
ってまた怒る前に飛んでっちゃうし。
・・・・なんなんだ、一体。
とりあえず、ついていくしか”理由”を知る方法はなさそうだ。
「どうするよ、悟空」
「ついていくさ。ワケ、しりてぇしな」
「ふざけるなカカロット!!」
あ、やばい。
そう思った時にはもう遅かった。
「貴様!!この俺との試合はどうなる!!」
「ええ!?今それどころじゃねぇだろ?」
「ふざけるな!!!俺は貴様との1対1の勝負のために、こんなくだらない試合に出てやったんだぞ!!」
イライラモード全開のベジータが悟空に近づき、悟空の胸ぐらをつかむ。
まぁ、そうだよね。
ベジータは悟空を戦うためだけにこの試合出てるようなもんだもん。
やれやれと首を振る私の手を、ピッコロが引っ張る。
「うおう!?」
「もちろん行くだろう?」
「えー。決勝いけそうなのに?」
「・・・・」
「下界のデートのための賞金は?」
「・・・・・・・・」
「じょ、冗談デース」
「決まりだな。・・・・行くぞ」
「あ、まてよピッコロー!!」
「・・・・何が決まりだな、だよ。こんちくしょうめ・・・・」
ピッコロの圧力に負けた私は、おとなしくピッコロについていくことにした。
シン・・・東の界王神についていった私達は、今回の騒動の”ワケ”を知らされた。
目的は魔人ブゥ復活の阻止。
まだ人類が知識すら得てないほどの昔、ビビディという魔導師が作った、凶悪な破壊種族――――それが魔人ブゥ。
私もその存在は知っていた。
いくつもの星を、何百という星を、たった数年でゴミのように破壊していった存在。
そのブゥが封印されているのが、この地球らしい。
ブゥは創造主であるビビディすら手を焼く存在で、休息が必要な時にはそれを封印しなければならないほどだったんだとか。
「魔人ブゥ、ねぇ」
昔の界王神達を殺し、暴れまくった悪人。
一応ビビディは昔に死んでる・・・というより倒されたんだけど、その子供バビディが再びブゥの復活を目論んでいるらしい。
ほんと、地球って厄介なことばっかり。
頭が痛くなってため息を吐けば、前を飛んでいたピッコロから睨まれた。
「・・・・」
「話は、聞いてます・・・っていうかその時代現役だったし・・・」
「バビディの居場所を知るために、悟飯さんを利用させてもらったんですよ。・・・これで、やっと分かる・・・あの魔人ブゥを復活させてはならない・・・!」
悪魔になってからは数十年だけど、天使の頃を含めれば何百年って生きてるんだから私。
自慢できることじゃないけど。
むしろ隠したいんだけど。
長話の末、辿り着いたのは辺境の山奥だった。
火山が噴火しているような、劣悪環境を越えて。
悟飯達とも合流し、バビディのアジトと思われる場所で地面に降り立つ。
「こ、これはルシフェル様。ルシフェル様までご協力いただけるとは・・・」
私を見たキビトが深々と頭を下げた。
後ろの奴らがクスクスと笑うのを感じながら、ゆっくりシンを睨む。
「・・・・界王神。キビトにもちゃんと言っといてよ・・・」
「まぁそう照れるなよ、るしふぇる様!」
「悟空、顔がにやけてるから。おいこらピッコロ、クリリン。アンタらもだ!!!」
静かな声で怒鳴りつつ、岩陰で様子を見守ることにした。
気を極限まで消し、気配も消す。
しばらく様子を見ていると、宇宙船の中から誰かが姿を表した。
ピンク色の肌をした変な奴と小さいやつ。
小さいほうがバビディだ。ビビディとソックリ。
「ダーブラ・・・暗黒魔界の王まで、手の内に・・・!」
ピンク色をした奴の方は、どうやらダーブラというらしい。
暗黒魔界の王ねぇ?
その肩書にクリリンはびびってるけど、見た感じじゃ悟空やベジータのほうが強そう。
「あいつがバビディ?」
「ええ、そうです。力は非力ですが、厄介な魔術を使います・・・そのどれもが、強力です。特に邪悪なものを操る魔術は・・・・バビディの一番厄介な魔術といっても、過言ではないでしょう」
「あのダーブラすら支配するのだからな・・・・」
つまり、心に少しでも悪や邪心があったらアウトってことか。
それって私も危ないんじゃ?
私も悪の塊を背負ってる悪魔だし。
私の思ってることに気づいたのか、ピッコロが眉をしかめる。
「お前、アイツには近づくな・・・危険かもしれん」
「・・・だね。ま、あんなやつの魔術にかかるほど弱っちくないけどー」
「念のためだ」
「ピッコロもあぶねぇんじゃねーのー?魔族出身だし?」
「それは昔のことだ!!!!」
からかうクリリンに怒鳴るピッコロ。
そんな私達の目の前で、バビディにエネルギーの入ったランプが渡される。
――――その瞬間。
エネルギーを渡した2人の男のうち、1人がバビディの魔術によって粉々に砕け散った。
騒いでいた私達の空気が凍り、誰もが拳を震わす。
仲間の死を見たもう一人が逃げ出すが、それもまたバビディの手下によって撃ち殺された。
なんて酷いやつだ。
少なくとも失敗なく仕事はしてきたというのに。
「・・・・おい、何か様子が変だぞ」
ベジータの声によって引き戻される。
仲間を殺したバビディは楽しげに宇宙船へ戻っていったが、何故かダーブラだけがその場に残ったままだ。
険しくなるベジータの表情。
私も嫌な予感を感じて、眉を潜めた。
――――もしかして。
「俺達のことに気づいているぞ!!!!」
私が警戒を示すのと、ベジータが叫ぶのとはほぼ同時だった。
その瞬間、ダーブラが一瞬で私達の目の前に距離を詰める。
「キビト!!」
「っ!!!うわぁああぁああッ・・・・!!!!」
キビトの目の前に翳されたダーブラの手。
急激に上昇した気がキビトの身体を容赦なく吹き飛ばした。
ほんの、数秒間の出来事。
私達はただ呆然と、その光景を見ていることしか出来なかった。
「フッ・・・」
「き、貴様・・・・っ」
反応できなかったわけじゃない。
ただ突然のことに、思考が鈍ってしまっただけ。
だっていきなりこんな・・・殺しに、くるなんて。
これが魔界の王。
キビトが居た場所には、チリ一つ残っていない。
「・・・・・」
「なん、だよ・・・」
ダーブラの目がゆっくりとクリリンを捉えた。
攻撃に備えて構えたクリリンに、ダーブラがぺっと何かを吐き捨てる。
「うっ!?」
「っ・・・いけない!!!」
「つ、つば?うわ、なんだよこれっ・・・」
クリリンにかかったのは唾だった。
キッタナイな、あいつ。
地味な嫌がらせ?なんて思っていると、ピッコロもその唾を食らったらしく。
――――あれ。
クリリン、それ。
「な、んだ・・・これは・・・?」
「あ・・・あぁぁあああああ・・・っ!!!!」
「だからダメだと言ったんです!!ダーブラの唾には、触れたものを石にしてしまう効果が・・・っ!!」
「何!?」
私がピッコロとクリリンの姿を見た頃には、もうすでに石化が始まっていた。
ダーブラの唾が掛かった部分から、ミシミシと音を立てて石になっていく2人。
私は咄嗟に治癒の魔法を掛けた。
2人に掛かった治癒の魔法は確かに効いたが、石化の進行を止めただけのようだ。
「ぐっ・・・なんだよ、これ、下半身が動かねぇ・・・っ」
「チッ・・・右、腕が・・・っ」
「・・・・さすがゆえさんです。でもその力でも、完全に石化を解除することは出来ないようですね・・・」
「・・・ちっ」
すでに石になった部分はそのまま。
苦しみに顔を歪める2人を魔法の壁で守り、ダーブラを睨みつける。
「何シてくれんのさ」
「・・・・お前たちは、バビディ様には勝てない。さっさと帰るんだな・・・・」
ダーブラは私達を見下げた後、クツクツと笑いながら飛び去っていった。
飛んでいった先にあるのは宇宙船。
あのバビディが帰っていった、明らかに怪しい場所。
誘ってるんだ。
私達を。
「なぁ、界王神様。あの石化を解くにはどうしたらえぇんだ?」
「ダーブラを殺すしか・・・方法は、ないでしょう」
「なーんだ、一番簡単な方法があるんじゃねぇか!よし、行くぞ!!」
「お、お待ちなさい!!」
やる気満々で敵の誘いに乗ろうとする悟空を、シンが止める。
「あれは敵の罠です!せめてもう少し様子を見てからでも・・・!」
「ピッコロとクリリンを見捨てるなんてできねぇ!オラもう行くぞ!」
「僕も行きます!」
「悪いな、俺達は待つということが大嫌いなんだ」
シンの話も聞かず、サイヤ人三人は飛び去っていった。
敵が誘う宇宙船の中へ。
敵の思い通り、だけど。
宇宙船の中に入ったとしても、彼らが敵の思い通りになるかはまた別だし。
私は彼らに全てを任せ、この場に留まることにした。
渋々宇宙船の中についていく界王神を見届けた後、ピッコロ達の方を振り返る。
「さてと・・・大丈夫?ピッコロ、クリリン」
「・・・あ、あぁ・・・一応・・・な」
「変な感じがするよ・・・なんか、下半身の感覚がねぇんだ・・・」
下半身が石化してるクリリンと、右半身が石化してるピッコロ。
私の魔法で石化は止まってる。
けど、気を抜けばすぐに2人は石になってしまうだろう。
「・・・治せ、そうか?」
「術なら治せるんだけどねー・・・なんか術っぽくないんだよね。試してみるけど」
うーん、厄介だ。
術なのかな?
体液で石化するなんて解析しようがない。
ヘタに触って石の部分が壊れたら、元に戻った時に身体もバラバラになっちゃうだろうし。
とりあえず壊れないように保護の魔術を強める。
「うーん・・・・ま、ちょっと時間掛かりそうだけどやってみるね。どうせあっちはサイヤ人達が頑張ってくれるだろうし」
あの戦い好きのサイヤ人達が3人もいったんだ。
バビディってやつ自体はそんなに強くないし、ダーブラも油断しなきゃ余裕でしょ。
残念だけど、ピッコロとクリリンはダーブラの技を身をもって教えてくれたと思うしか無い。
「こんな・・・感じかな」
魔力を込めて試しに治癒を掛けてみる。
反応はない。
その代わりに込めた魔力が弾け、ピッコロの腕を砕いた。
「あ」
「うわぁああぁあああ!?」
ピシっと額に青筋を浮かべるピッコロと、砕けた腕を見て叫ぶクリリン。
冷たい視線が上から突き刺さるのを感じて、咄嗟にぺろっと舌を出した。
あ、もちろん、可愛さ重視で。
「ごめんちゃい」
「死ね」
「いだぁあああ!!???」
目からビッと音を立ててエネルギーが飛び出す。
それは私の額を見事に焼き、傷跡を残した。
「な、なんだよ腕が壊れたぐらい!!」
「壊れたぐらいだと!?普通なら一大事だろうが!!」
「腕ぐらい再生出来るでしょうが!!」
「お、おい、揺らすなっ・・・!!!!」
「やめろよゆえ!!またピッコロ壊れっちまう!!」
クリリンの悲鳴にようやく手を止める。
腕は無くなっちゃったけど、ピッコロなら再生出来るもんね。
クリリンを扱うときは注意しなきゃ。
そう思ってまた魔力を込めていると、心の中を読んだらしいピッコロにすごい目で見られた。
「お前は俺を何だと思ってやがるんだ・・・・」
「え?頼りになる旦那様?・・・とりあえず、安全にやるから任せて!」
「・・・・いまのを見て、信用出来ねぇんだけど俺・・・」
「まったくだ」
「え、何、ふたりともここで壊されたいの?」
拳を震わせながら巨大な魔法の壁で自分たちを囲む。
周りの風も、周りの気も、全部影響が出ないように遮断した。
さぁ、これで集中出来る。
不安そうな2人を目の前に、私は石化を解くための解析を始めた。
防壁の外で、何が起き始めているかも――――気付かずに。
PR
この記事にコメントする
サイト紹介
※転載禁止
公式とは無関係
晒し迷惑行為等あり次第閉鎖
検索避け済
◆管理人 きつつき ◆サイト傾向 ギャグ甘 裏系グロ系は注意書放置 ◆取り扱い 夢小説 ・龍如(桐生・峯・オール) ・海賊(ゾロ) ・DB(ベジータ・ピッコロ) ・テイルズ ・気まぐれ ◆Thanks! 見に来てくださってありがとうございます。拍手、コメント読ませていただいております。現在お熱なジャンルに関しては、リクエスト等あれば優先的に反映することが多いのでよろしければ拍手コメント等いただけるとやる気出ます。(龍如/オール・海賊/剣豪)
簡易ページリンク
【サイト内リンクリスト】 ★TOPページ 【如く】 ★龍如 2ページ目 維新
★龍如(峯短編集)
★龍如(連載/桐生落ち逆ハー)
【海賊】 ★海賊 さよならは言わない
★海賊 ハート泥棒
【DB】 ★DB 永遠の忠誠(原作・アニメ沿い連載) ★DB 愛知らぬが故に(原作・アニメ沿い連載) ★DB プラスマイナスゼロ(短編繋ぎ形式の中編) ★DB(短編)