いらっしゃいませ!
名前変更所
時の界王神様、許してください。
タイムパトロールを請け負った私が、時間軸そのものを歪ませる存在になってしまったことを。
「・・・何を考えている?」
「ん・・・な、何も考えてないよ?」
「嘘をつくな。どうせお前のことだ。これからのことが気になってるんだろう?」
「・・・うん」
白いベッドの上。
たくましいその素肌を晒したベジータが、私の汗ばんだ頬を撫でる。
いつだったか。
ベジータと歴史の修正中に出会い、修行をして―――それだけだったはずなのに。
いつの間にか惹かれ合って、歴史そのものを歪ませたのは私。
もう一度修正し直すためにタイムパトロールに戻ろうとした私を、壊してしまったのは彼。
「言ったはずだ。・・・俺から離れるのは許さんぞ」
狼の様に鋭い瞳が私を捉える。
頬を撫でていた手がゆっくりと下に滑り、厭らしく腰を撫でた。
彼に教えこまれた感覚が、ゾクリと私を震わせる。
堪らずベジータに腕を掴めば、満足気に笑う意地悪いベジータと目が合った。
「残念だったな・・・俺に目をつけられたのが終わりだったんだよ」
「残念とは思ってないんだけどね・・・っ」
「ほう・・・言うようになったじゃねぇか」
もうこの世界軸はパラレルワールドなんだろうか。
ベジータってブルマさんにツンケンしてるイメージだったのに。
私の目の前にいる王子様は、私に執着する。
ある意味恐怖さえ感じさせるほど。
ただの地球人である、私に。
「またくだらねぇこと考えてるみたいだな」
「んっ・・・」
しょうがないよ。
だって私は、タイムパトロールのためだけに呼ばれた存在。
それが使命を裏切り、こんなことをしているのだから。
でも、彼の手は考えることを許さない。
もう幾度と無く愛しあった私の肌に、熱く触れる。
「や、もう・・・っ」
「なんだ・・・?」
「何回やったと、思ってんの・・・っ」
滑る指が確実に私を追い立てていくのを感じて掴んだ。
その瞬間、ベジータが起き上がって私の上に覆いかぶさる。
熱く鋭い瞳が、私を見下す。
抵抗しようとする私の両手を軽く右手で押さえつけて。
自由な左手が、さらけ出された胸に触れる。
それだけで身体が揺れてしまうのを感じ、思わず目を閉じた。
「良い反応しやがるなぁ?」
なんて、楽しそうに笑ってるんだろう。
見なくても分かるベジータの笑みに、ちょっとむかついて膝を上げてやる。
ガッ!と鈍い音が響いて、頭上でうめき声が響いた。
思った以上の反応に恐る恐る目を開けば、顔を引きつらせたベジータが牙を向く。
「・・・まだまだ足りないみたいだな」
「や、ス、ストップ!」
「いまので完全に止める気はなくなったぜ」
「んあぁっ!」
女としての力じゃ、彼を押しのけられない。
彼の手が私の胸に触れ、それからゆっくりと腰に降りて、大事な場所には触れず焦らすように全身を楽しむ。
「っ・・・あ・・・」
「どうした?・・・声は我慢するなと教えただろうが」
「だっ、て・・・・」
「まぁ、いい。我慢できないようにしてやるだけだ」
私の手を押さえつけていた方を離すと、口づけで私の文句を抑え込んだ。
苦しくなるほどの深い口づけに、両手が自由になったにも関わらず抵抗する気が起きなくなる。
狂ってると、誰かが怒っても。
溺れてしまった私は引き返せない。
「んっ、んん・・・・」
いや、違う。
引き返そうとしてもきっと、彼が。
――――私を、繋ぐだろう。
「ぁ・・・!!」
「どうした?口が緩んできたぜ?」
「ッ・・・・」
唇を必死に噛んでも洩れる声。
彼の手は的確に私を焦らし、楽しんでいる。
私の奥がじんわりと熱くなっているのは分かっていることなのに。
ベジータはわざとそこを外して、触れようとしない。
「・・・ベジー・・タ・・・・」
「・・・なんだ?」
「ひ、ぁ・・・や、ぁぁっ」
胸の先を摘まれ、自分の身体じゃないのではないかと思うほど身体が跳ねた。
いつから狂ったんだろうとか。
考えても無駄だってことは解ってるけど、考えてしまうのは罪悪感。
未来が変わっていく音と、愛されて洩れる私の声。
「も、意地悪、はげっ・・・・」
「言いやがったな・・・?」
「っ!!やぁあぁっ・・・ぁ、だ、めっ・・・!!!」
焦らされていた熱のこもったそこに、指が一気に突き立てられる。
ベジータの表情を見れば、ゾクリとするような視線とぶつかった。
「凄い反応だな?こうされることを期待してたのか?」
「ち、がっ・・・」
「お前は俺を素直じゃないというが・・・お前も大概だろう。これだけ反応してやがるのに、まだ否定するつもりか?」
わざと音を立てられて。
赤く腫れ上がっているであろう場所も濡れた指で擦られて。
狂うほどの快感に一瞬で飛びそうになった瞬間、ベジータが全ての動きを止めた。
荒い息で期待したように見つめてしまう私を、あざ笑う彼は綺麗だ。
「まだ考えてやがるのか・・・?」
「んぁっ、ベジータ、も・・・うっ・・・・」
「くくっ・・・残念だが、今日はたっぷり焦らしてやる。お前のその馬鹿な考えが吹き飛ぶぐらいにな・・・」
「ひあぁあっ」
焦らされたそこが冷めないように動く指。
確実に弱い部分に触れていくそれは、寸前のところでまた止まる。
ああ、虐められるのに、この時間さえも。
「ベジータ・・・好き・・・っ」
全てが、好きだ。
ベジータの全てが。
時間なんてどうでもいい。
私がパラレルワールドを作ってしまったとしても、どうでもいい。
「俺を煽ってるつもりか?でもまだだ」
「あっ、も、我慢できない・・・!」
「駄目だ」
焦らされていく身体が、その先を求める。
ベジータに教えこまれた快楽が欲しくて、足が動いてしまう。
「っは・・・ぁ・・・!おねが、い・・・・っ」
何度願っても、欲しい快感は手に入らない。
壊れそうになる。いやもう、壊れているのかもしれない。
必死に強請って、ベジータにすがりついて。
たくましい首に手を回して、そのままキスをする。
「んっ、ふ・・・・」
「ん・・・・」
ベジータから洩れる色っぽい息に、何かが崩れ落ちるのを感じた。
「ベジータ、お願い・・・」
「ちゃんと言え」
「・・・ベジータが、欲しい・・・です」
「あぁ・・・くれてやる。だから・・・・」
”俺に狂え”
突き刺すような痛みと、快楽。
吐く息すらも分からなくなるほどの行為に、視界がぼやけていく。
熱い口づけから、胸元に走る痛み。
咲き誇った独占欲の花に微笑む私を、ベジータが撫でる。
その間も、愛しあう動きは止まらないまま。
強く奥を求めて動かされるそれに、焦らされていた私はあっという間に達した。
「あ、あぁぁあっ・・・・!!!」
「馬鹿野郎が・・・!!まだいっていいとは言ってないぞ・・・まだ、仕置が、たりないようだな?」
「あ、だ、めっ・・・・!今まだ、いった、ばっかりで・・・あ、ひゃぁぅ!!」
このまま、壊れてしまいたい。
もう何も考えられないぐらいに。
もっと、もっと。
「ベジータ・・・私を、壊し、て・・・・っ」
「元々そのつもりだ・・・!俺様以外を考えられなくしてやる・・・っ!!」
壊れて、乱されて。
もうもどれないところまでいけば、私は。
ごめんなさい。
私はもう戻れない、戻らない。
この歴史も、どこかに刻まれて、いつか修正されるんだろうか。
それでもいい。もう何でも良いんだ。
愛してる、ベジータ
(歴史の改変を直すものが、歴史を崩した1ページ)
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