Erdbeere ~苺~ 白い世界で溺れる 忍者ブログ
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2024年11月15日 (Fri)
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2015年02月03日 (Tue)
ベジ夢/ピコ夢/R15
※ゼノバ軸 発売前妄想
※二人分ありますので、スクロールで好きなキャラに飛んでください(最初ベジ後半ピコ)
※ベジータは「歴史の1ページ」の続きヒロインです(見なくても読めます)

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精神と時の部屋。
セルを倒すためにそこで修行することになった私は、手早く準備を済ませていた。

早く行かないと怒られちゃうからね、一緒に修行する彼に。

ラフな戦闘服に髪の毛をまとめた私は、すぐに彼がいる場所へと向かった。














【ベジータ夢/切甘/R15/ヒロイン=地球人/※ヒロイン視点】


部屋を開けるとそこには白い世界が広がっていた。
今からココで、1年の修行をするらしい。

この部屋の中だと、時間の流れが違うとかで、1年過ごしても外の世界じゃ1日。


「なんだ?怖気づいたか?」
「んなわけないじゃんっ」


べーっと舌を出せば、それを見たベジータが優しく笑う。


禁断の歴史改変から数年。
私は結局運命に逆らい、彼と共に居ることを選んだ。

ブルマさんと結ばれる世界軸とは違う世界を作った。

この世界では、タイムパトロールでブルマさんより先に私が結ばれ、完全に変わった世界。


―――――パラレルワールド。


パラレルワールドや歴史改変をなくすために呼ばれた私が、罪を犯すなんて。
許されないことだ、でも。


「おい」
「・・・ん?」
「修行するぞ。何ぼーっとしてやがる」


愛しい人の声で引き戻され、私は真っ白な世界へと足を踏み入れた。

ここで修行して強くなるんだ。
誰にも邪魔されないパラレルワールドにするために。


たとえ恋人でもベジータは容赦無い。

まぁ私も、未来の地球人だからそんなものじゃ倒れないんだけど。


「チッ・・・・」


修行が終わると彼は少し不機嫌になる。
超サイヤ人になっても対等に戦える私が気に喰わないんだとか。

でも、それでも彼はずっと私を傍に置く。
修行の時でも眠るときでも。


「ベジータ、ココ汚れてる」
「良いんだ。・・・どうせ風呂に入る」
「あ、そっか。もう沸いてるは・・・ずっ!?」


ベジータにタオルを渡そうとした手は掴まれ、ベジータに抱き寄せられる。
修行終わりの汗の香りが漂い、私は自分が汗臭いのではと感じて慌てて離れようとした。

だが、ベジータの手は強く私を抱きしめ、離そうとしない。


「ベ、ベジータ!汗臭いからダメっ・・・」
「フン・・・このまま風呂に入ればいいだろうが」
「変態・・・・」
「ほう?まだ俺は何かすると言ったつもりはないが?それとも・・・」



抱きかかえられたまま、ベジータの唇が耳元へ近づく。


”何かされたかったのか?”


わざと息を吹きかけるように囁かれる声が、私の身体を震わせた。
それだけで力が抜けてしまった私を、ベジータが脱がして湯船に投げ入れる。


「ぶわっは!?ちょっと!!乱暴すぎっ!服も破けちゃってるじゃ・・・・んっ」


湯船に入ろうとするベジータに文句を畳み掛けると、唇を塞がれた。
もちろん手ではなく、彼の唇で。


触れ合うだけだった口づけは、ベジータの色っぽい吐息と共に深くなる。
抵抗しても、素肌を晒している私には何の勝ち目もない。


厭らしく這う指が、私の抵抗や文句を吸い取っていく。


「ぁ、ベジータの、変態・・・・」
「うるさい・・・」
「昨日もしたじゃん」
「不満か?」
「ううん?・・・な、なんでそんなにしたがるのかなって、思っただけ」


単純な疑問だった。
求めるベジータは何を考えているのか。


「そんなの決まっているだろうが」


口づけていたはずの唇がそっと下に降りていく。

胸にチクリとした痛みが走り視線を落とすと、胸元に赤い花が咲いていた。


「お前を俺のものだと・・・逃さないと、教えこむためだ」


この世界のベジータは本当に、可愛いな。
私が時の巻物で見たベジータとは本当に違う。


こんなにも愛されて・・・私は幸せだなって笑えば、その笑みにイヤラシいベジータの視線とぶつかった。


狂ってる?そんなの分かってる。
それでも逃げれない。


「お前は誰のものだ?」


俺様で、ツンケンしてて、でも私の前ではこんなにも子供のような彼に。
私は狂わされてしまったんだ。


彼は私が別時間軸の人間だと知った時、悔しがっていた。

そして他の人と結ばれる運命だと、私と結ばれる運命はありえないと言ったときも。


彼が私に告白してくれた時嬉しかった。
でもまだその時は、私にも任務の方が重要だということが分かっていた。


いつの間に、狂ったんだろう。

そんなことを、ベジータの唇が与える快感に耐えながら、考える。


「っぁ・・・!」
「また、余計なことを考えていやがるな・・・・?」
「ちがっ・・・んっ!」


彼は言ったんだ。

”運命なんて、自分には関係ない”と。

そして彼は私を狂わせる運命を選んだ。
共に堕ちるなら怖くないよ、王子様。


「ベジータのこと、かんがえ・・・てた」
「フッ・・・なら上出来だ」
「んっ・・・・」


また今日も溺れる。
ベジータの声に、指に、言葉に。


「誓え。一生俺様だけのものだとな」


乱暴に頭を掴まれ、ベジータと目を合わせられる。

私はそれにゆっくりと微笑み、甘い吐息と共に誓いの言葉を吐いた。


「誓うよ、私は一生・・・・死んでも、ベジータのものだよ」


せめてこの時間軸だけでも。
私は全てを、誓う。

そしてまた今日も溺れるのだ。
彼の狂うような、愛の表現に。































【ピッコロ夢/甘々/R15/ヒロイン=魔人/※ヒロイン視点】


真っ白な世界。
私とピッコロ以外、何も感じない世界。

重たい空気。変化する気温。重力。

それすらも感じさせない、二人だけの世界という”小さな幸せ”

誰かに見られてるとピッコロは何にも喋ってくれないから。
ツンケンしちゃって、さ。


「ふふっ」
「・・・・勝負中だぞ、何を笑ってるんだッ!」
「おわっ・・・と!」


笑っていたのがばれ、ピッコロの蹴りが私の目の前を通り過ぎる。
ヒュンッ!と風を切る音が響き、私は思わずその場から離れた。

危ない危ない。

ヘタすれば一瞬で首が飛んでいたレベルの蹴りだ。


「い、いきなり本気で殺しにこないでよー」
「お前は首を切っても死なんだろうが。それに・・・貴様、今笑っていただろう?」


ああ、しまったと思うには遅すぎた。
彼もプライドが高めだから、馬鹿にしたような勝負を嫌う。

本当はそういう意味で笑ってたんじゃないんだけど。
それを分かってもらおうと口を開けば、また風を切る音が聞こえて私の目の前が爆発した。


「ひぃっ!?」
「それだけ余裕なら、本気でも構わんだろう?」
「ま、まってよ、まだ私この部屋に慣れてなくて・・・うわわっ!?」
「ほう?余裕を見せてたくせにか?」
「あ、あれはそういう意味の笑いじゃなくてね!?」
「ならどんな笑いだ。言ってみろ!!」


拳を打ち合いながら会話は続く。
何とか言い訳を言おうとした私だったが、本当の理由を言おうとして急に恥ずかしさが襲ってきて止めた。

だ、だって、ピッコロと二人っきりの世界がうれしいから・・・なんて。

いつもついて回ってるとはいえ、そこまで素直に言う勇気はない。


「言わんのなら・・・・」
「うわああぁああ!!この距離でそれはっ・・・!!!」
「魔貫光殺砲!!」


至近距離で放たれた魔貫光殺砲に、思わず首を引っ込める。


「そうくると思ったぞ」
「んぐっ!?」


引っ込めた首部分を押さえこまれ、首を出すことができなくなった私はバタバタと手足をばたつかせた。

これじゃ前も見えないからむやみに攻撃も撃てない。

しょうがなく別方向から首を出そうとした私を、ピッコロがぐんっと勢いをつけて持ち上げた。
嫌な予感がして、慌てて首を出した頃にはもう遅く。


「ぷはっ・・・ひっ!!??」


目の前に迫る壁。

後ろに感じる、ピッコロの笑み。


思いっきり投げ捨てられたのを理解した私は、突撃しそうなお風呂に向かって魔術を撃った。
ピンク色の輪っかが湯船を包み、小さかった湯船がどでかい温泉へと変身する。

そこに突撃し、ザバーン!と大きな水しぶきが上がった。


「・・・・」


あ、意外と気持ちいい。
このまま湯船の中でのんびりするのもいいなぁ・・・。

なんて考えてたら、水の中に緑の手が伸びてきて私を拾い上げた。
ピッコロの鋭い目が、お湯で濡れた私を睨みつける。


「貴様、今上がってこないつもりだっただろう」
「だって気持よかったよー?もう休憩にしよ?」
「お前は・・・・」
「はいはいピッコロも入ったー!」
「なっ!?」


私を掴んでいた手を引っ張り、思いっきり湯船の中に突き落とした。
大きな水しぶきの後、私の時よりも物凄い早さで浮き上がってきたピッコロが怒鳴り声を上げる。


「何しやがる!!」
「終わったらまた修行すればいいじゃん!休憩は必要だよ?」
「っ・・・たくお前は・・・・風呂に入ったらすぐに修行に戻るぞ、分かったな?」
「うん!!」


ピッコロはしょうがないといった様子で服を消し、温泉にゆったりと身体を沈めた。

たくましい身体。
にごり湯で良かったなって思うほど、その姿はかっこよくて。

思わず、顔を逸らしてしまう。


「・・・・っ」
「・・・どうした」


それに気づいたピッコロが近づいてくるが、見ないように背を向けた。
人間じゃないって身体をしてるのに、ドキドキさせるほどの色気を持ってるなんて・・・本当に侮れないナメック星人だ。


鍛えられた筋肉だけじゃない。

目も、声も、手も、全てが。


いつの間にか私を魅了する。
まともには、見てられない。


「ククッ・・・・」
「・・・・・・心読むな」
「別に読んだとは言ってないが?」
「このタイミングで笑う時点で読んでるだろー!!」


振り返って魔術で水をかけようとした私よりも早く、ピッコロの魔術が私の服を消した。


「~~~~~~~っ!!!!」


水を掛けるどころじゃなくなり、もう一度ピッコロに背を向ける。
首までしっかりとお湯に浸かって隠せば、暖かくて大きな手が私の肩を撫でた。


「こっちを向け」
「いいいいやだ!!!」
「どうせお湯で見えんだろう?」
「で、でも」
キウイ


ちゃぷん、と微かな水の音。
そして囁かれる、ピッコロの声。

自然と身体から力が抜けて、まるで何かの呪文に掛かったかのようにピッコロの言うことを聞いてしまう。

それを見たピッコロが、満足そうに笑うのを見て、恥ずかしくなる。


「こ・・・これでいい?」
「・・・・くくっ」
「やっぱり心読んだでしょ!プライバシーの侵害するやつは知りませんーっ」


もう一度背を向けようとした私を、ピッコロの手が捕まえた。

ゆっくり唇をなぞる指に、一気に体温が上がる。


「顔が赤いぞ」
「・・・・う、うるさいよ」
「別に恥ずかしがることではないだろう?俺も同じだ」
「・・・へんたーい」
「お前がそんなに綺麗な身体をしているから悪いんだろうが」
「・・・・・」


綺麗、か。


ピッコロの身体は本当にカッコイイと思う。
筋肉質で、たくましくて。

でも私は普通の人間の女と比べたら全体的に小さくて。

セクシーさがあるわけでもなく、可愛さがあるわけでもなく。


「・・・・」


お湯に映った顔も、何も可愛くない。

鋭い赤い目。
自由に変えられる髪ともいえない髪。


「・・・・む」
「どうした?俺が信じられないか?」
「・・・そ、そうじゃ、ないけど」
「そうか?信じていないように見えるが。・・・・信じれんのなら・・・」
「あ、信じてます、信じてっ・・・!!」


嫌な予感を感じてピッコロ離れようとするが、もう遅かった。
ピッコロの左手が私の腰を掴み、ピッコロの肌と私の身体が密着する。

もうなんか色々当たってて頭が爆発しかけるのを感じた。

逃げようともがけば、逆に色んなところがピッコロに触れて変な気分になる。


・・・・大人しくするしか、選択肢が無い。


「やっとわかったか」


そういうピッコロの息は何故かとても荒かった。
耳元をくすぐる息に身体を捻れば、逃すかと胸を掴まれる。

4本の指が、器用に私の全てを乱す。
徐々に身体が震え始める私を、ピッコロが笑いながら支えた。


「熱いな・・・これはお湯のせいか?それとも・・・・」


壊れそうなほど、熱い。


「・・・感じてやがるのか?」


――――だから、この時間が好きだって思ってしまったんだ。


彼らしくないことを言うこの”二人きり”の時間が。
意地悪だけど強く、私を繋いでくれる彼が。

性別を持たない彼が、私にだけ欲をむき出しにして、”男”としての姿を見せてくれる。


「どうやら余裕そうだな」
「あ、ちがっ・・・ぁっ・・・!」


地球においては異型の二人が交わるこの光景。
ずっとこの時間が続けばいいのに。

そう思って微笑んだ私に気づいた彼が、私に口づけを落とした。

タイムパトロールのことなんて忘れて。
この閉ざされた世界の中だけでも、私は、罪と愛に溺れる。








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(龍如/オール・海賊/剣豪)