いらっしゃいませ!
名前変更所
トキトキ都。
それは昔、私がタイムパトロールをするために呼び出された都市。
そこはいつしか大きく変化を遂げて。
組織化されたタイムパトローラーと共に、コントン都という大きな町が出来上がった。
ルールも細く決められた、安全で、不思議な町。
ここにはたくさんの種族が集い、お互いに情報を交換したり協力して任務に挑んだりしている。
この町が出来たのは、私のおかげらしい。
そんなことを言われても私に自覚はない。当たり前だ。いきなりトランクスに呼び出されて、目の前に現れた敵を倒していっただけなのだから。
「・・・で、なんでここにいるの?」
先輩パトローラーとして、一つ大きな部屋を与えられていた私は、その部屋に堂々と座るナメック星人を睨みつけた。
「なんだ?問題あったか?」
「おおあり!今の私の姿見て?シャワーあがりなんだけど?」
「フン。恥じらってすら無いやつが何を言う」
「・・・・っ、恥ずかしいよ!!!」
言われて急に恥ずかしくなった私は、慌てて魔法で服を身に着けた。
後ろからクスクスと響く意地悪い声が怒りを誘う。
「~~~~っそれで?こんなところにいていいの?」
ここはタイムパトローラーの町。
様々な”過去”の時間軸に干渉できる。
つまり私たちは、ピッコロより未来の世界の人間だ。
未来の人間と、いつの時間軸のピッコロかも分からない彼と。
そんなに干渉していいものではないと、おしかりを受けたこともあった。
でも、それでも。
「何をそんなに突っ張っているんだ?」
「・・・・・別に」
私は彼が好きだ。
けれど任務に支障をきたしてしまうなら、この関係は許されない。
「安心しろ。何があってもお前は俺から離れることは許されない」
「・・・・それって安心できるの?」
「安心できないのか?」
「・・・・わ、わかんない」
後ろから足音が近づいてくる。
平然を装うため、私はそのまま顔を見られないよう俯いた。
後ろで足音が止まる。そして、私の肩に大きな手が乗せられる。
「こっちを向け」
何故か逆らえない体が、その命令口調に従ってピッコロの方を向いた。
「・・・っ」
「タイムパトローラーの組織化のきっかけにもなったお前が、こんな表情をするとは誰が思うだろうな?」
「・・・・させてんのは、誰さ」
「もちろん俺だ」
独占欲の強い人だ。
嬉しそうに笑うピッコロを見て、私の顔は更に不機嫌に染まった。
「・・・・・あの、私、次の任務が」
「ダメだ」
「なっ・・・・」
「昨日からずっとそう言っていなかっただろう?」
「昨日のは、大きな歴史改変だったから・・・」
「なら、少しは休め」
「・・・・でも」
「まぁ、お前が嫌と言っても休ませてやる。どうせ次の場所へのマシンは俺が預かっている」
「え、なに勝手なこと・・・っ」
目の前が、緑色になる。
抵抗の言葉を吐き出そうとした口は塞がれ、彼の長い舌が私の口を好きに味わい出す。
「んっ・・・!」
「・・・っは、どうだ?休みたい、だろう?」
「っ・・・・」
耳元で囁かれて、私は静かに、頷いた。
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