Erdbeere ~苺~ 2.興奮しますね、もちろんそういう意味で。 忍者ブログ
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2021年05月30日 (Sun)


ヒロイン視点/ギャグ甘/R15/※前半はゲスい表現暴力あり

危険な男には、危険がつきもの。


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完全に油断した。というよりそんな人数を私ごときに割かれると思ってなかったという言い訳が最適か。鈍痛と共に目を開けた私は誰がどうみても絶望的な状況にいた。

腕には手錠と鎖。上に吊るされているのか脚は自由でも行動範囲がかなり少ない。
首を動かそうにも首輪がはまっているようで視界の可動範囲も少なかった。
そしてここがどこだかも、分からない。私はいつもどおり本部から出て真島組の様子を見ようと神室町に立ち寄って、そこで変な男たちに取り込まれて喧嘩中に後頭部を殴られて・・・・。

そこで、全てが消えている。連れてこられた過程を覚えていない私は為すすべがない。


「えーっと、もしもし?」
「あ?なんだ、やっと起きたか」
「あぁ、おはよ。んで?招待にしてはなんか随分乱暴な感じだけど、何の用?」


私を監視していた男にそう問いかけると、男は私の顔を乱暴に掴んで上を向かせた。


「お前よくみたらそんなに可愛くもねぇじゃねーか。なんでこんなのがあいつの女なんだ?」
「あー、そういうこと、わかった」
「ハッ、態度もかわいくねぇな。もう少し怖がったらどうなんだ?」
「そんな覚悟で峯の女でいるとでも?」


答えになってないその言葉で、十分理解できた。
私は峯の女として何かしら利用したいこいつらに捕まったってことだ。

まぁ正直、こんなのは想定内だ。極道の女になるなんて安全な道があるわけがない。
だが私も普通の女じゃない。自分の身は自分で守るぐらいの考えはある。
私はとりあえず事務所の広さや人数を怪しまれない程度に確認し、手につながっている鎖を一度だけ強く引っ張った。


「おいおい、逃げようったって無駄だぜ?お前はあのいけすかねぇ野郎をブチのめすまでここにいてもらうからな」
「ぶちのめしたあとなら逃してくれるわけ?」
「さぁ、どうだろうな?むしろアイツをぶちのめすより・・・お前をあいつの目の前で犯してやったほうがおもしれぇか・・・?」


男はそう言いながら私のシャツを乱暴に引き裂いた。
ボタンが弾け飛び、下着が露わになる。それでも無反応を貫いていると、面白くないとばかりにゆっくりと服にハサミを入れられた。それですら無視をすると殴られる。・・・痛い。


「ってぇな・・・」
「何なんだお前、泣き叫びもしねぇ・・・・きもちわりぃな」
「だから何度も言ってんだろ。あいつの女になってる時点で、このぐらい覚悟はあるっての」
「だからってそこまで肝が据わるもんか?」
「さぁ、考えれば分かるだろ?答えはお前が言ってたじゃねぇか・・・・なんでこんなのがあいつの女なんだ?って」


その言葉をどう解釈されても構わない。こういった言葉の揺さぶりは、基本中の基本。


「はーん?さてはお前、あいつの本命じゃねぇのか」


まぁ、そうなるだろうな。
私は一般的に見れば可愛くない。スタイルもいいわけではない。大体極道と一緒に過ごしてる女がそんなことを気遣ってるわけもない。化粧だって軽くしかしない。特に峯みたいな男はいくらでも美女を侍らせることが出来る――――当然の、考え。

黙り込んでいるとそれを肯定と受け取ったのか男が確実に苛立った表情を見せた。


「はー、じゃあ、お前じゃあいつが釣れない可能性があんのか・・・」
「そういうことだ」
「しょうがねぇなぁ、それじゃあ楽しむとするか。・・・おい!池田!!」
「はい、呼びましたか兄貴?」
「使えねぇみたいだからお楽しみといこうぜ」
「えぇ~?俺あんまり好みじゃないっす」
「そういうなよ。傷はあるがこいつ意外と肌とかすべすべだぜ?腹筋も割れててストイックさが・・・」
「うわ、兄貴こういうの趣味なんです?」
「うっせ。いらねぇなら俺が楽しむから撮影でもしとけ」
「うい~す!」


ヘドが出る。
でもヘマをしたのも私の落ち度だ。こんなどこかも分からない場所で一人、叫ぼうが何をしようが助からないことは分かっている。

せめてこの後誰かと待ち合わせでもしとくんだった。
そうすれば私が来ないことを心配したやつがいてくれたかもしれない。下唇を噛みながらそんなことを考えて下を向く。


「おいおい。反応ぐらいせめて楽しませろよ、な?」


男のどんなゲスい言葉にも黙って睨むことしかしない。
触れる指。乱暴に胸を揉みしだく手。荒い息が首元にかかる。気持ち悪い―――気持ち悪い!
後ろで映像を撮ってる男も自分のズボンに触れながらカメラを構えている。


「兄貴、そろそろ下を・・・・」
「あぁ・・・そうだな。意外と胸があって楽しんじまったぜ。それじゃあ・・・」


ツバでも吐いてやろうかと歯を食いしばった瞬間、目の前に赤い花が咲いた。
それは私に触れている男ではなく、カメラを構えていた男から咲いた。たった乾いた音一つで散ったであろうその男に私は驚きを隠せない。

それは突然の死や血に驚いたんじゃない。
・・・ここに、助けに来たことに驚いたんだ。彼、が。


「み、ね」
「・・・なんだ、お前意外と愛されてんだなぁ?おい、峯。分かってんだろうな?今はこいつが人質・・・・・」


乾いた音が、2つ。

鬼のような表情をした峯が一言も発さずに私の目の前の男を撃った。
もう1発は私の首輪と腕をつないでいた鎖の先を砕いてくれたらしく、ふと訪れた解放感に私は戸惑うよりも先に足を撃たれて悶ている男の顎を蹴り上げた。


「がはっ!?てめ・・・っ!女に当たったらどうするつもり、だったんだ・・・!」
「馬鹿にしないでください。きちんと離れた場所を撃ちました。・・・・貴方が彼女に覆いかぶさっていれば撃てなかったんですがね。頭が腐っているやつは何も分からずただ馬鹿なだけなようだ」
「んだとぉ・・・!?」
「・・・・やはり馬鹿なままのようですね」


かつかつと歩み寄った峯が静かに銃を構えた。痛みに悶ながら床に倒れていた男は、銃口が自分のこめかみに当てられていることに気づいてごくりと喉を鳴らす。


「ま、まて、俺は・・・・!」
「聞く必要もない。・・・・俺の女に手を出したことを後悔しろ、クズ野郎」


峯らしくもない汚い言葉と共に、それは一瞬で終わった。
血だらけになった場所に峯の部下たちが入ってきて後処理を進めつつ私を心配してくれる。私は今の出来事にまだ呆然としたまま座り込んでいると、峯が近づいてきて私をそっと抱き寄せた。


「・・・・良かった」
「峯・・・わりぃ、ちょっと、油断した」


強がってそう言っては見るものの、腰が抜けてうまく動けない。
しかもまだ手錠と首輪はされたままなのでつながった鎖が邪魔なのもあった。

抱き寄せてくれた峯の胸元に顔を寄せて、少し甘える。
すると峯が私から体を離し、先程とは全然違う表情で私を上から下まで眺めた。
その視線の意味が分からず首をかしげていると、腕と首をつないだ鎖の先を握って優しく私を引き寄せた。


「ッ、ちょ、ちょっと!」


首と腕を束ねるその鎖には敵わず、私は倒れるように峯に引き寄せられた。
苦しくはないが、その鎖に制御を握られている状態が嫌で峯を睨みあげてしまう。


「峯、ちょっとこれ・・・外して?」


苛立ちを含んだそれにも峯は何も言わない。
ただ鎖を握った手と私と交互に見つめて、そして何を考えたのか笑みを浮かべると再度鎖を強く引っ張ってそのまま抱え込むように私を姫抱きにした。


「う、ちょっと!苦しいってば!」
「そうですか?少し手加減はしたつもりだったんですが・・・・」
「はぁ!?いや、なんでもいいから外せって!」
「ここでは外す道具がないもので」
「か、鍵!鍵ならさっきあのカメラの男がもってるの見たから!」
「・・・・・・・・」
「そうそれ!・・・って、おい!?」


男の死体を片付けていた部下から鍵を受け取った峯は、その鍵を見ると無言でポケットにしまった。てっきり外してもらえると思っていた私は車に連行されながら外せと大暴れする。だが峯の力に適うはずもなく、そのまま部下が運転する車の後部座席に峯に押し倒されるような形で詰め込まれた。


「ちょっ・・と!」
「おい。このまま港区の事務所まで移動しろ」
「はっ、かしこまりました」
「峯・・・!さっきから人の話をっ・・・・」


じゃらりと鎖の音が鳴る。
広めの外車のため押し倒されていても暴れる余裕はあるが、運転している男にあまり状況を知られたくもない。仕方なく声を押し殺すように再度鎖を外すよう懇願すると、耳元で楽しそうな峯の返事が返ってきた。


「興奮しますね、もちろんそういう意味で」


一瞬で身の危険を感じた私は足をあげようとするが、もちろんそこには峯がいて上手く押さえ込まれていた。腕と首は絶妙な力加減で峯の腕に引っ張られており、嫌でも峯から視線を外すことが出来なく制御されている。


「峯っ・・・!」
「まさかこのまま、何もなく帰れるとでも?」
「ッ・・・・」
「あんな男に触られていたんだ。消毒は早いほうがいい」


ギラつく瞳に睨まれて、私はもう観念するしかなかった。

















「もう、いい、だろ・・・ゆるして・・・・」


抵抗よりも何よりもただ口から吐き出されるのは懇願。
いつもよりどこか興奮したような表情を見せる峯は色っぽく、優しく、でもそれでいて乱暴に私の手綱を引き寄せる。

あれからずっと。車でも、事務所に戻ってからも、ずっと峯のしたいようにされた。
もう2時間以上だ。さすがに耐えられないと声を上げても先程からずっとこの状態で峯の興奮剤に成り下がっている。

確かに私も悪かった。だからこそ抵抗しきれない部分もある。
だが物理的に抵抗出来ないように握られていることもあり、段々と申し訳無さから苛立ちが溢れ出してきた。
とはいえ、もちろん抵抗は出来ない。唯一自由な足で暴れようとしても、押さえ込まれてすぐに腰を沈められる。それだけで弱点を知り尽くされている私は力をなくしてしまう。


「ぁ、や、もう・・・っ」
「まだです」
「なん、で・・・っ!もう、何時間してるとおもって・・・・!」
「むしろなぜ、これだけで済むと思っているんです?」
「だって別に・・・!触られただけ・・・っあ!!」


聞いてもらえる様子なんて微塵もない。
未だに外されない手綱すらも興奮剤になってきていることに気づいて私はただ唇を噛み締めた。

そのまま好き勝手に貪られ続けて。

意識が飛ぶんじゃないかというまで乱された体は、何とかぎりぎりを保って解放されるまで峯のお仕置きを受け止め続けた。


「ッ、ぁ・・・・」


何度目かの、熱。
受け止めきれなくて倒れ込んだ私に、覆いかぶさるように荒い息を吐いた峯が覆いかぶさる。


「っ・・・・そろそろ、はずせよ」


飼い主に握られたままの鎖を触りながらぼやく私に、峯は笑みを浮かべた。


「もう少しそのままでいいんじゃないですか?」
「なんでだよ」
「似合ってますよ」
「んなわけねぇだろ」
「・・・このまま、お前を閉じ込めちまいてぇな」


珍しく乱暴な言葉と視線に、らしくもなく心臓がざわつく。
峯なら本当にしかねない。そう思うときがたまにある。


「・・・・冗談」
「冗談じゃないですよ。そうすればあけはずっと俺のものになるでしょう?」
「別にそんなことしなくてもお前のもんだよ」
「・・・・」


さらっと本音を言えば、峯が少し驚いた表情で私を見た。


「フッ・・・そうですか。まぁ、今更手放すこともできませんよ。離れようとすれば殺してでも貴方を私のものにする自信がありますから」
「峯が言うとシャレにならないんだよなぁ」
「そうですか?」
「本当にやりそうじゃん」
「そういう貴方は少し嬉しそうですが、そういうのが好みだったんですか?」
「っ・・・自惚れるな!全然嬉しくない!」


峯の乱暴な言葉と行動に、熱くなってしまったのを見抜かれた気がして。

慌てて隠すように峯を小突けば、仕返しとばかりに首輪を引っ張られた。
まだ私の上に覆いかぶさったままだった峯は、ようやく私から体を離す。


「・・・たくさん残ってしまいましたね」


峯の指が私の体をなぞる。
そこにはたくさんの赤い痕が咲いており、肩や足元は本当に服で隠れるかギリギリのゾーンだった。


「お前、ここにつけんなっていっただろ!」
「何故です?派手なドレスさえ着なければ十分でしょう?」
「っ~~~、ドレス着る可能性あるだろ!」
「俺は認めてない。・・・やっぱりペットとして繋いでおいたほうがいいか?」


ベッドの端に据わった峯が、タバコをつけながら私の首輪を再び引っ張る。
勢いよく引っ張られた私は峯の背中に飛び込むような形になり、悔し紛れにその背中にキス痕を残した。


「・・・・っふ、貴方にそんなことされるなんて、初めてですね」
「仕返しだ」
「もっとつけてもらって構いませんよ」
「お前は見えるような服ないからいいだろ!」
「見せたいんですか?それならここでも構いませんよ」


峯はそう言って自分の首筋を指差した。


「ッ、み、見せてどうするんだよ」
「聞かれるたびに貴方からつけられたと言うだけですよ」
「~~~拷問じゃねぇか!」
「明日ちょうど本部に行くので、会長に自慢しましょうか」
「大吾に!?・・・絶対やだ」


恥ずかしくて逃げだそうとしたが、首輪のせいで動けない。
鎖を短く握って私を引き寄せ続けている峯は、どうやら痕をつけるまで離す気がなくなったらしい。私の方を向き、首筋をとんとんと叩きながら私の顔をそこに抱き寄せる。


「峯・・・!」
「ほら、俺にも“首輪“をつけてくれよ」
「っ、大吾に見せないっていうなら・・・」
「それは約束できません」
「意地悪いぞお前っ」
「わかりきってることでしょう?“こんなこと“する男が、意地悪じゃないと?」
「ッぁ、ばか・・・」


耳を甘噛みし、そう囁いてきた峯に体は素直に反応した。

こうなったらもう、逃してはもらえないだろう。
峯に力で適うはずもなく、しかも今は首輪と手錠が繋がっていて簡単に身動きできない状態だ。観念した私は仕方なく峯の首元に顔を埋め、少し強めに歯を立てて吸い上げた。


「っは・・・・・」


そのときに漏れた峯の声に、また体が熱くなる。

それは向こうも同じだったようだ。
もう何度も求めあったというのに、熱っぽい目で私を見つめてくる。


「・・・・あの、峯」
「なんです?」
「なんで押し倒そうとしてんだ?」
「分かるでしょう、言わなくても」
「いや、もう無理だよ?もう体力が無理だからな!?」
「してみないとわからないでしょう」


押し倒されて、一言。


「俺のものだろ?お前は」


その言葉こそ首輪だと、私は情けなく力を抜いた。
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