Erdbeere ~苺~ 5.うまく育てると愛に進化するらしい 忍者ブログ
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2024年11月15日 (Fri)
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2021年05月29日 (Sat)

関係が進展するのにそう長くはかからなかった。
どれだけ優しくと思っても、所詮は極道。湧き上がる支配欲や独占欲は抑え込めるはずもなくまだ慣れない彼女を自分のモノにしたのもつい最近のこと。

最近では少し慣れてきたのか、そういうことが終わったあとでも起きて話せるようになった。
荒い息を吐き、未だ震える体で俺にすり寄ってくるあけをゆっくりと抱き寄せる。


「・・・・ふ、気持ちよかったですか?」
「うるさいよ・・・・」
「そんなに恥ずかしがることないでしょう?」
「・・・・・」


余裕がなさそうなあけを見て少し安心する。
なぜなら俺も、同じぐらいに余裕がなかったからだ。

行為なんて、慣れてるつもりだった。
経験だけならそれなりにある。一夜限りなんて、金で女を買えるようになってから何度も味わってきた。そのはずなのに、彼女との行為はどの一夜限りとは比べ物にならないほど興奮した。

彼女の一つ一つの言動に理性が揺らがされ、壊れそうになる。
あけの声が可愛らしくて、強がるのを壊したくて、泣かせてしまいそうになるのを我慢して。
何も考えられないぐらいに快感を与えて、求めるまで溶かし尽くして。
そんなことに興奮を覚えるなんて思ってもみなかった。行為なんて、ただただ快楽を得るもの。快楽を得るために繋がる。ただそれだけだと思っていたのに。

自分が快楽を得るよりも、相手が自分の与える快楽に支配されるのが、こんなに心地よいとは思わなかった。余韻に浸る体を優しく撫でれば、あけがくすぐったそうに身を捩る。


「ん、ちょっと・・・」
「熱いですね」
「そりゃ、そうでしょ・・・何回やったとおもってるの・・・・」
「何回でしょうね?」
「体力おばけめ・・・・」
「仕方ないでしょう?・・・貴方が悪いんですよ」


求めても求めても、足りない。


「あんなに可愛らしい声をあげられては、我慢できないでしょう?」
「っ~~~、うっせー!」


俺の発言にあけが顔を真っ赤に染めて背を向けた。
その背中を抱きしめれば、距離が縮まりお互いの肌が優しく触れ合う。


「この体勢だと貴方をすっぽり包めますね」
「・・・・小さくて悪かったな」
「いいじゃないですか。私は好きですよ、可愛らしくて」
「お前がでかいだけだけどな!私は平均だ!」
「ふっ・・・そうですね。私からすれば、ですね」
「あ・・・!?ちょ、ちょっと!どこさわって・・・!」


小さく柔らかいその胸を手に包み込めば、驚いたあけが俺から離れようと暴れだした。それでもこの体勢で俺に抱きしめられていれば逃げることなど出来るわけもない。


「っ、も、ばか・・・・!」
「すみません。抱きしめていたら触れたくなってしまって」
「さっきしたばっかでしょ・・・!?」
「足りませんよ」
「んん・・・」
「それに言ってるでしょう?嫌ならきちんと、嫌といえばやめますよ?」


そう囁やけばあけがぴたりと抵抗をやめた。
そしてちらりと俺の方を向き、まったく力のない怒りの表情を見せる。


「・・・・・」
「嫌じゃないんです?」
「わかってて言ってるだろ」
「何がですか?」
「・・・・嫌じゃないって、わかっていってるだろ」
「それはどうでしょうね?」


そう言いながら再び肌に手を滑らせれば、甘い声が響いた。


「っ、ぁ・・・てめ、元気すぎだろ・・・・」
「なぜでしょうね。貴方が相手だと尽きる気がしません」
「そう、かよ・・・」
「貴方はどうなんです?」
「はっ?いや・・・そりゃ、嫌じゃないっていってるんだからわかるだろ」
「貴方の言葉で聞きたいですね?」


彼女はあまり直接的な愛の言葉は言わない。
わかっているとしても、たまには聞きたくなるものだ。
煽るように撫でながら耳を甘噛みすれば、耐えられなくなったあけから小さな声で愛が紡がれる。


「ぁ、や、好き、だから・・・ほしいに決まってる、だろ」


不器用だが、それで十分だ。
俺を煽るには――――本当に、十分すぎる。


「我慢できなくなった」
「する気なかったくせに」
「煽るのが悪いんだろ?」
「・・・・じゃあ、責任とる」
「そういうのが煽ってるんだ」


余裕がなくなって乱暴に組み敷けばあけは抵抗もなく俺を見つめる。


「じゃあ、何しても煽ることになるじゃんか」
「・・・・ようやく気づいたのか?」
「むかつく・・・・」
あけ
「ん・・・・」


止まることを知らない、初めて味わったその愛に俺は溺れ続けることになるだろう。
この先ずっと。約束したからな――――死ぬまで、離さない。


「愛してる、あけ
「・・・わたしも」



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