Erdbeere ~苺~ 誘惑作戦の裏側に 忍者ブログ
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2021年08月17日 (Tue)

峯/恋仲/ギャグ→甘/R18/最近求められなくなったことに不安を覚える王道話


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大吾は頭を抱えていた。
頭を抱えさせているのは隣に座るこの女――――あけのせいだ。


「ねぇ、聞いてる!?」
「聞いてるが、俺に相談するもんじゃないだろ」
「なんでよー!長い付き合いじゃんか~!!」
「だからって俺に男の誘惑の仕方を聞いてくるのはお前ぐらいだろ!」


突然大事な話があると言われた大吾は、あけとは思えないほど真剣な表情をしていたこともあり急ぎ一番奥の部屋を押さえて話を聞くことにした。
そう、それが今の状況。そしてそれが大間違いだったということももう分かっている。

だが一度乗ってしまった話だ。
一応長い付き合いであるあけの話を、そう簡単に無下にするのも可愛そうだと頭を抱えながら付き合うこと10分。

すでに頭痛になり始めているのを感じながら大吾はため息を吐く。


「今まで問答無用で襲われてる感じあったんだけど最近ないんだよね」
「俺はそんな話聞きたくねぇよ」
「飽きられちゃったのかなぁ」
「・・・・・それはないんじゃないか?」


大吾から見て、峯はあけに夢中だった。
本人からそういう話を聞くわけじゃないが、常に仕事では共に行動しているのを見かける。それにあまり個人に興味を持たない峯があけのことについては良く大吾に聞いてきていた。

たまに深く話しすぎて、嫉妬の視線をもらうぐらいには。

だから問題ないと思うのだが、目の前のあけはそれでは納得出来ないらしい。
大体傍から見れば峯はクールでそういうことを好む人間にも見えない。そこまで恋人同士の深い事情に興味のない大吾は仕方なく適当に話を合わせることにした。


「いつもとは違う格好とかしてみたらどうだ?」
「違う格好?」
「男が好きそうな格好とか下着とか」
「それいいね~!参考程度に大吾は何が好きなの?」
「お前それ、情報として売るつもりじゃねぇだろうな・・・・」
「やっだなー!そんなことないって!」


ケラケラと笑うあけを信用出来なくて睨みつければ、あけが両手を上げて降参する。


「ごめんごめん、冗談!大吾の好みじゃなくていいから、なんかこう・・・ないかなー?」
「王道でメイド服とか買えばいいんじゃないか」
「メイド・・・・」
「キャバに潜入してるなら大体分かるだろ。コスプレデーに人気のやつが大体人気なんだよ」
「ほー!さっすが!体験者なだけあって説得力がっ!?」


思わず拳が出てしまうのを止められず、大吾は一発あけの頭に拳を落とした。
わりと容赦ない拳にあけはぷるぷると震えながら頭を押さえる。


「いっ、いたぁ~~!!」
「ったく馬鹿なこといいやがって」
「で、経験者さんはほかは何が・・・・あ、冗談。ごめ、もう頭潰れる!!!」


懲りずにからかってくるあけの目の前に拳を構えれば、顔をひくつかせたあけが悲鳴を上げて頭を守った。


「そういうコスプレ系以外に、こう・・・ぐっとくる衣装とかなにかある?」
「好みが強いからなんともな・・・普段着ない服とかもいいとは思うが」
「普段着ない服かぁ・・・セクシー系とかかな・・・よし大吾!買い物いこ!!」
「は?」
「一緒に行って私っぽくないの選んでよ。付き合い長いから分かるでしょ!」
「なんで俺なんだ・・・・それこそ峯といけばいいだろ」
「峯に、襲ってくれないから襲ってくれる服探してるっていうの??」
「いや・・・・」
「よし!決まればいこいこ!!大吾、車出してー!」
「お前ほんと自由だな・・・・仕方ない、どうせ出る予定があるから付き合ってやるよ」


東城会の会長を顎で使う女はそうそう居ないだろう。
だが、幼馴染というのはやはり貴重なものだ。会長という立場になってからというもの気が抜けない日々が多かったが、あけといるときは忘れてふざけ合うことができる。

そんな存在のために人肌脱ごうと、大吾は仕方なく車を用意して買い物に付き合うことにした。
とはいえ用事があるのは神室町だ。
どこか特別な場所に行くわけでもなく神室町で車を停め、護衛を遠目につけながらあけとの買い物をいつもどおりの場所で楽しむ。


「コスプレ衣装ってどこ売ってんの?」
「そりゃドンキとか・・・」
「へー、意外と手軽だね」
「本格的なのが欲しいならここの裏路地にある店もあるぜ」
「あー、ヲタク系のお店のところで結構質いいよね。大吾さんも詳しいですねぇ」
「・・・・・殴るぞ」


からかうあけに拳を構えながら裏路地のお店に入る。
そのお店はいわゆるゴシック系やそういう服に特化した質の良いお店だ。ドンキなどに売られている簡易的なコスプレではなく、本格的に着ることも可能なものが売られているお店。

店の中に入ると、意外と店は狭くじめじめとしていた。
薄暗い部屋の中に飾られているメイド服や黒いゴシックのワンピースは、大吾から見ても普段のあけからは想像できない衣装ばかりだった。

そしてふと色んな商品を覗いていた先にとあるものを見つけ、これまでの仕返しをしてやろうと大吾はそれを手にとってあけの持つカゴに放り投げた。


「っわ。何入れてんの・・・・うわなにこれ」
「首輪と手錠」
「大吾・・・そういう趣味が・・・」
「いや、俺じゃねぇよ。もしかしたら峯が好きかもしれねぇだろ?」
「・・・・・・なんか否定できないな」


普段のスマートな峯からは想像出来ないこともあるが、大吾はなんとなくその予想は当たるのではないかと考えていた。

何故なら峯は、あけと話すときにそういう気質を見せることが多くあるからだ。
他の女性にはスマートに紳士的に対応する峯も、さすがのあけには色々とボロがでていることが多い。それがボロなのか、本性なのかはさておきそれは峯にとっては良いことだと考えていた大吾は、あえてそれを煽るような選択を取ることにした。

普段のあけからは想像できなさそうな服やアクセサリーをいくつも選択し、購入する。
たくさんの袋を抱えたあけは、お店から出た後満足そうに両腕を上げて笑みを浮かべた。
そして表通りにあるブランド店を指差し、次あの店ね!と言い出す。


「まだいくのか?」
「えー、だってこんな明らかに狙った衣装ばっかりだとファーストの誘惑が難しいじゃん!デートの時にも分かるような違う衣装も買っとかないと!」
「ったく・・・」
「後一件だけだから!ね!」


楽しそうに走っていくあけを止めること無くついていく。
すると、突然目の前から悲鳴が上がった。

悲鳴と同時に倒れ込みそうになるあけに慌てて駆け寄ろうとした大吾の前に、噂の張本人――――峯がずいと現れる。


「峯・・・・?」
「会長、どうやらお世話になったようで」
「あー・・・」


これは、恐らく。

かなり怒っている。

大吾に対しては忠誠ばかりを見せていた峯の、珍しい姿だった。
あけの腕をつかみ、あけに見えないよう大吾に殺気立った視線を向けている峯は、明らかに嫉妬している。恐らくこの状況を勘違いしているのだろう。

違うんだ、これはお前のために・・・と言いかけて大吾は止まった。
このままのほうがあけにとっては“一応“望んだ方向になるんじゃないか?と。


「悪かった。ちょっと付き合えって言われてな」
「えっ、その言い方色々とっ・・・・!?」
「そうですか。では、連れて行っても良いですか?」
「あぁ、大丈夫だ」
「では」
「まって!?待ってって!?いだだだだ!!!」


どうせすぐ勘違いは解けるはずだ。
そう思った大吾は弁明することなく峯にあけを返した。

ただ、あけの場合はそうもいかない。弁明しない大吾に対し、あけは明らかにこのままでは殺されると言った表情を浮かべて叫んだまま峯に連れて行かれた。
もしかすると今までも何か勘違いされて峯に色々と味合わされた過去があるんじゃないだろうか。


「・・・・頑張れ」


恐らくあいつは、あけのことを死んでも離さないだろう。
初めて見た強い嫉妬の目にそう思いながら、大吾はタバコに火をつけて二人の背中を見送った。























「み、みね、ちょっと落ち着いたほうが・・・・!」
「幼馴染とはいえ会長にそこまで油断した話をして買い物までするなんて、貴方は本当に隙だらけで困りますね」
「ぶふっ!」
「抱いてほしかったんでしょう?・・・今すぐ抱いて差し上げますよ」
「峯ちょっと!目が据わってる!!!」


車で峯の家に帰るまでにすでに誤解は解けていた。
どうして大吾と二人きりで買い物をしていたのか、何を買ったのか。どうしてそういう話題になったのかまで、峯の怒りに負けたあけは全てを洗いざらい話していた。

だがそれが逆に火をつける結果となったようで。
あけをベッドに乱暴に放り投げた峯は、据わった目で紙袋から手錠と首輪を取り出した。


「ふっ・・・こんなものまで買ったんですか」
「峯が好きそうって大吾が・・・」
「この状況で他の男の名前を出せる貴方に感心しますね」


ベッドに倒れ込んだあけに覆いかぶさり、手早く首輪をつけていく。
黒い革製のチェーンがついた首輪は、そのチェーンの先を握ると自ずと飼い主が主導権を握れるような作りになっていた。

そして同じように手錠もつける。
拘束能力自体は少ないようだが、黒い革製のもので統一されたその拘束具は確かに峯を興奮させていた。


「・・・・いいですね」
「え、ほんと?峯こういうの好きなの?」
「どちらかといえば貴方にこういうのをつけているというのが興奮する」
「ッ・・・・」


首輪を引っ張るとあけが苦しそうに峯の方に引き寄せられる。
それを見て楽しそうな笑みを浮かべる峯を見て、大吾の予想通りだったんだなとあけはどこか遠くで考えていた。

それが気に食わなかったのか、峯は鎖を引っ張ったまま乱暴にあけの服を脱がした。
ボタンの一部が吹き飛んでいくが気にはならない。どうせあとで買い直されるんだと慣れた考えが浮かぶ。それよりも、この止まる気配のなく、明らかに今までよりもやばい目をしている峯をどう抑えるかがあけの課題だった。


「あの、み、峯」
「なんです?」
「ま、まだ夕方だよ?」
「その分たっぷりとしてあげられるでしょう?そもそもそれが望みであんな隙だらけなことを、幼馴染とはいえ会長に相談したんだ。望みが叶って良かったじゃないですか?」
「お、怒ってる・・・!」
「それはそうでしょう。・・・・自分の女が、あんな楽しそうに別な男と、しかも男を誘惑するような内容で」
「い、いや、そんなつもりはっ・・・・」
「貴方にそんなつもりがなくても、男はそう思わないんですよ」


腕の自由もないあけは、そう言いながら乱暴に胸に触れられてごくりと唾を飲んだ。

上に跨る峯が、全身であけを押さえ込みながら指を滑らせていく。
乱暴に胸を揉んで、そのまま指を腰まで滑らせて、焦らすこと無く下着を脱がしたかと思えば既に濡れ始めているそこにゆっくりと指を這わせる。


「っは、ぁ・・・・」


ここまで来ると、もう抵抗も何もない。
ただ与えられる快楽に揺さぶられるだけ。


「あッ・・・・!」


撫でるように動いていた指が、蜜の中へと押し進められる。
久しぶりのことに少し窮屈感を感じながらも、確実に弱いところを探ってくる指の動きにあけはいやいやと首を振った。


「あぁっ、ん・・・!ふ、ぅ・・・」
「まったく、抱いてほしいなら素直に言えばいいものを」
「っ・・・そんな、こと」
「いくら会長とは言え、お前がそういう姿になっているところを間接的に想像させる状態になっただけでも腹が立つ・・・」
「ひぅ!!あ、やぁ・・・ンっ・・・!」
「俺はお前が、こういうのは苦手だって言ったから我慢してやったんだ」
「んんんっ!ぁ、あっ」


そういえば、そんなこと言ったっけ。
快楽に流されながら考えついたのは、以前メチャクチャに抱かれた後に叫んだ言葉の一つ。


“峯、お願い・・・もうちょっとその、控えてくれないかな・・・・“


でも、あれは、そういう意味じゃない。
峯が死ぬほど抱いてくるから、少し控えて欲しいという意味で言っただけだった。
行為を控えて欲しいというわけではなく、一晩中抱くのをやめてほしいという意味で。

それを素直に口にするのも恥ずかしくて弄ばれることに集中すれば、それすらも許さないと峯が突然蜜に向かって顔を近づけた。


「え、やだ!?それはや・・・あぁぁっ」


遠くで考えることすら、できなくなる。
快楽という波にさらわれて、恥ずかしいところを見られてしかも舐められているという事実が更に思考をかき乱していく。

無意識に逃げようと腰を引いても峯の力の前では意味もない。
峯はじっくりいじめ抜くようにそこを舐めた後、蕾を潰すように舌でなぞった。
あまりにも強すぎる快楽に悲鳴に近い声が上がり、思わず足がぴくっと跳ねる。
それを見た峯は一度顔を離して楽しそうに笑うと、無言で再度口づけ始めた。しかも、中に指まで突き立てて。全てを一気に責め立てられて、自然と流れ出る涙があけの頬を濡らす。


「たん、まっ!むり、あっ、むりぃ・・・!」
「・・・やめてほしいか?」
「んんっ、ぁ・・・く、ぁ」
「ふっ・・・もう聞こえてないな。一度イクか?」
「ぁ、ひぁっ」


もう、峯を煽る言葉以外出てこない。
あけは首を強く横に振りつつも、逃げ場のない快感をどこかへ流そうとどうにかシーツを掴んで耐えようとした。

それすらも崩したいと考えた峯は、ぎりぎりまで責め立てた後ぴたりと手を止めた。
ぎりぎりまで昇りつめていたあけは、突然消えた快楽に物足りなさそうに峯を見てしまう。
その無意識な視線が峯をゾクゾクとさせる。


「どうした?」
「ぁ・・・なんで・・・っ」
「どうしてほしいのか、言ってくれたらやらなくもないが」
「ッ・・・・」


峯の意図に気づいたのか、あけは顔を真っ赤にして峯から視線を逸した。
それでも熱が逃げないように、峯は焦らすように何度も何度もぎりぎりまであけを甚振った。
何度も昇りつめそうなぎりぎりで手を止め、あけの理性をどろどろに溶かしていく。


「言わない限り、ずっとこうだな?」
「ぁ、峯っ・・・おねが・・・っ」
「何をどうしてほしい?きちんと口にしてお願いしてみろ」
「っ~~、ぁ、も、いかせて・・・っ」
「イカせるだけでいいのか?」
「ッあ、んんっ――――!」


焦らされた体は一瞬で快楽に突き動かされ、昇りつめた。
イカせて欲しいという願いを聞いた峯は、それまで焦らしていたのが嘘かのように容赦なく責め立て、あけをイカせ続けた。

待って、イってるから!という悲鳴に近い叫びが聞こえても、止めはしない。
叫びがやがて弱々しい枯れた喘ぎになって、シーツを掴んでいた手も何も掴めなくなっていく。


「あぁぁあ、っ、おねがっ・・・待ってぇ・・・・」
「イカせてほしいんだろ?」
「も、ずっと、いってる・・・っは、ぁっ!やす、ませて・・・・!」
「断る」
「なんっで・・・!」
「やめてほしいならはっきりと言ったらどうだ?」
「んん、ぁ・・・」
「はっ・・・やめてほしくないんだろ?」


この快楽から逃げたいはずなのに。
あけは自分を弄ぶ手から逃れたいと思いつつも、その言葉を言えないでいた。

結局は、“体は正直“なのだ。


「ぁ、峯・・・っ」
「・・・なんだ?」
「ほしい・・・・」


教え込まれた体はそう簡単に抗えない。
すっかり全てを捨て去ったあけは、峯を強請った。
それだけでも十分興奮するものだったが、今回はお仕置きの意味も含んでいた。そう簡単にはあげれないなと峯は責め立てていた手を止め、あけの体を起こすように優しく鎖を引っ張った。


「ん、っなに・・・?」
「ほしいなら、分かるだろ?」
「・・・・っ」
「出来ないならやれないな」
「・・・わ、分かったよ・・・」


ここまできたらされるがまま。


「ん、ぅ」
「っは・・・・あけ・・・・」


ベッドの上で、鎖に繋がれたあけが峯の腰元に顔を埋めている。
その光景だけで一度達してしまいそうな優越感があったが、峯は歯を食いしばって耐えるようにその快楽を受け入れた。

手錠と首輪で自由を奪われ、苦しそうに峯のそれを奉仕する姿は最高に征服欲を掻き立てた。
見ているだけで、ゾクゾクする。――――最高だ。

でも、まだ足りない。
会長にあんなことを相談して、油断も隙もない。
彼女は俺だけのものだ。誰にも奪わせない。誰にも、見せたくない。


「会長は・・・お前がそんなことするなんて、知らないだろうな」
「ッ・・・・」
「こんな厭らしくて・・・可愛いなんて、誰も」
「っ・・んぅ、は、峯だけ・・・知ってれば、いいでしょ」
「それが当たり前なんだ」
「んう・・・んん、んぅ」


勝手に口を離したあけの頭をつかみ、もう一度自分の熱を咥えるよう促す。
少し強引な行為だったにも関わらずあけは何も抵抗せず、それどころか少し熱っぽい目で咥えながら峯を見上げた。


「っは、・・・なんだ?」
「ん・・・っ」
「どうして欲しいか言ってみろ」
「・・・・っは、入れて・・・ほしい」
「どんな風に?」
「私の、中に・・・奥まで、峯のがほしい・・・っ」
「入れるだけでいいのか?」


意地悪く聞き続ける。
逃さないように押し倒して、入り口に熱を押し付ける。


「っあ、ひぅ・・・」
「入れるだけでいいのか?入れて、どうしてほしいんだ?」
「も、恥ずかしいからっ・・・・」
「どうしてほしい?」
「・・・・っ、めちゃくちゃにしてほしい」
「ふっ・・・ほんと、いい女だな・・・あけは」
「っ―――――!!!」


散々好き勝手されたそこに突き立てられた熱は、あけを飛ばすには簡単すぎるものだった。




















何度も何度も。
奥を抉られるように突かれ、何度もいかされ、それでも峯が満足するまで解放されないあけは枯れた声で峯を呼んだ。


「み、ねっ・・・・」
「・・・・っ、どうした」
「も・・・むり・・・」
「ハッ・・・無理じゃないだろ?ほら・・・まだ欲しそうにしてる」
「んんっ!!」


何度吐き出されたのか、分からない。
熱を受け止め続けたあけは痛みかも快楽かも分からない衝撃をお腹の奥で受けて声を上げる。

正直、今までもこういう求め方は何度もあった。
これをされた後は腰が立たなくなるので、これを控えて欲しいといっただけなのだ。
でもこの調子じゃ本当の意味も伝えれないまま終わるだろう。

溺れた頭では、もう何も考えられない。
今はただ、溺れるだけ。


「っぁ、ん・・・!」
「素直になったらどうだ?・・・まだ欲しくてたまらないってな」
「もっ・・・壊れるっ・・・・」
「・・・・壊してやるよ」
「ッあぁ!!」
「っ・・・あけ・・・」
「こわ、して・・・、こわしていいから・・・っ」


そして結局は。


「もっと、ちょうだい・・・」
「・・・いい子だな」


自分から、強請る結末になるのだ。
























「ういーっす」
「・・・・あけ、お前なんか顔色悪くないか?」
「ぜんっぜん?元気ですよ、えぇ・・・・」


間接的な原因を作った大吾に鋭い殺気を向けつつ挨拶したあけは、重要な東城会の集会だというのに眠そうに大きなあくびを浮かべていた。

昨日散々峯に好き勝手されたあけに、睡眠時間はほとんどなかった。
集会のために必要な情報を慌ててかき集め、車の中で峯と言い合いをしながら本部まで来たのだ。その言い合いの相手だった峯は、腰掛けながら楽しそうに笑っている。


「ふぁう・・・はい、これ」
「あぁ、ありがとな。よし、早速だが・・・・」


正直、情報さえ渡してしまえば後の仕事はない。
あけは大吾の椅子の裏に隠れると、話を聞きながら目を瞑った。

どうせ必要なら起こしてくれるだろう。
そんなことを思いながらウトウトする。

今日も神田がうるさいなとか、浜崎は何か企んでそうだから情報収集しなおさなきゃなとか、柏木さんは相変わらず真面目だなとか。

くだらないことだけが浮かぶ本部会。
夢見心地で話を聞いて数分。真島の兄さんが飽きた様子で出てったところで集会は終わりを告げる。それでも目を開けるのがめんどくさくて眠れば、ガンッ!と音がして頭上に衝撃が走った。


「っだ~~~!!!」
「いつまで寝ているんですか、貴方は」
「もうちょっと優しく起こしてよ・・・」
「貴方がいつまでも寝ているからでしょう」
「誰のせいで寝不足だと思ってんだ・・・・」


差し出された手を掴みながらそうボヤけば、峯が意地悪く笑って耳元で囁いた。


「貴方のせいでしょう?」


その言葉にあけは何も言い返せなくなる。
悔し紛れに睨みつけてから大吾の方に回り、次に必要な情報を聞くことにした。


「大吾~、次なんか必要な仕事ある?」
「ん?あぁ、ちょっと錦山組のシノギの領域を調べてくれるか?」
「・・・・なんでまた?」
「ちょっと柏木さんに迷惑かけてるって話きいてな」
「なるほどね。まぁ、やりそうなやつだし。おっけ~、そのぐらいなら余裕よ」
「後はいつもどおり峯のサポートを頼む」
「任せろ!」
「どうだ?峯。あけのサポートは」


あけは東城会の専属情報屋だ。
そして今は一時的に峯の組を支えるために専属の補佐として動いている。

そんな関係になってもう半年ほど。
あの様子じゃ心配する必要なんてないんだろうがと大吾は心の中で苦笑しながら峯に答えを促す。


「えぇ、とても助けていただいています」
「仲も良さそうで安心したぜ。今度あけ抜きで飲むか」
「いいんですか?ぜひ」
「ちょっと!なんで私抜きなんだよ!」


不貞腐れたように叫べば峯と大吾が顔を合わせ、ニヤリと笑った。




そりゃ、男同士の話だってあるだろ?
(誘惑作戦の裏側を峯に共有するって約束だったからと聞いて、あけが暴れるまであと3秒)
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 ・龍如(桐生・峯・オール)
 ・海賊(ゾロ)
 ・DB(ベジータ・ピッコロ)
 ・テイルズ
 ・気まぐれ

◆Thanks!
見に来てくださってありがとうございます。拍手、コメント読ませていただいております。
現在お熱なジャンルに関しては、リクエスト等あれば優先的に反映することが多いのでよろしければ拍手コメント等いただけるとやる気出ます。
(龍如/オール・海賊/剣豪)