Erdbeere ~苺~ 色づく花 忍者ブログ
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2024年11月15日 (Fri)
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2011年11月30日 (Wed)
桐生さん/甘々/※かなりエロ表現強いため、R18になります

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空のグラスに、綺麗なピンク色のカクテルが注がれる。
伊達が心配そうに見守る中、あけは一気にそのカクテルを飲み干した。

周りにはお酒の瓶が散乱しており、セレナに強烈なお酒の匂いが漂う。

あけがこうなった原因は、秋山と伊達にあった。
冗談半分で「お酒を飲んだら素直になれる」といって、飲ませまくったのが引き金になってしまったらしい。


最初は冗談で付き合っていたあけも、ほろ酔い気分になってから飲むスピードをがっつり上げた。

飲み勝負だの、一気飲みだの、久しぶりの和やかな空気に酔いしれていたくて。
皆して付き合ってしまったのが、間違いだったのかもしれない。


「ちょっとあけちゃん・・・もうそろそろやめた方がいいよ?」
「っせぇよ。たまにはいっぱい飲ませろよ~」
「これで酔いつぶれないあけあけだな・・・」


伊達と秋山が、顔を見合わせながら頭を掻く。
悪酔いしたりはしてないものの、これ以上飲むと危険なことは確かだ。

飲みに付き合っていた秋山と伊達は、もうギブアップ段階に入っている。
むしろこのまま良い潰しちゃえば?という提案に、伊達が深いため息を吐いた。


「おいおい。酔っぱらって暴れられたら、こっちが大変なんだからな」
「大丈夫なんじゃないのー?むしろ、本当に素直になったりするかもしれないしさ」
「・・・面白がってんじゃねぇか・・・まったく・・・」


セレナのママさんがいないため、片づけも全て伊達がやることになっている。
単純に仕事を増やさせるのが嫌なのだろう。
まぁ、後あるとすれば、桐生がうるさい事ぐらいだろうか?


「おいあけ。そのぐらいにしとかないと桐生が・・・」
「俺がどうしたんだ?伊達さん」
「おお!桐生!良いところに帰ってきた!」
「ん?・・・なんだ、これは」


帰って来るなり襲い掛かる、激しいアルコールの匂い。
桐生は伊達と秋山がヘルプを出している理由を見つけ、飽きれた表情を浮かべた。

お酒の中では強い類を一気飲みするあけ
どうしてこうなったのか分からない桐生は、原因っぽい秋山の隣に座って話を聞く。


「どうしてこうなってんだ?」
「いやぁ・・・ちょっと浴びるように飲んでみようって提案したら、案外乗られちゃいましてねぇ」
「すまねぇな、桐生。完全に俺たちのせいだ」
「・・・・いや、気にす・・・っ」


気にするな、と口を開こうとした桐生が、苦しそうに首を押さえた。
犯人はもちろん、後ろに座っていたあけだ。


先ほどの一杯で完全に酔っぱらってしまったのか、真っ赤な顔で力いっぱい抱き着いてくる。

秋山と伊達は静かに顔を見合わせると、あけと桐生の様子を見守った。
あけは二人のことなどお構いなしに、桐生の首に手を回す。


「お、おい、あけ
「・・・一馬」
「・・・っ!?」


人前では決して、いや、桐生の前でも決して甘えたりしないあけが。
紡がれた声は明らかに甘く、子供の様に縋り付く様は甘えてるとしか思えない。

最初は悪ふざけかと思った桐生だったが、次の一言に本気だということを知った。


「一馬・・・キスしよ?」


冗談だとしても、こんなことは言えないだろう。
伊達と秋山が見ないふりをして楽しんでいるのを感じながら、桐生はあけの頬をゆっくり撫でた。

撫でた頬が、焼けるように熱い。
真っ赤な頬。色っぽい唇。潤んだ瞳。
この状況に理性を保てなんて、無理な話に近い。


「・・・伊達さん、奥の部屋借りていいか?」
「あ?あぁ・・・あけを休ませてやってくれ」
「・・・ごゆっくり」


心配する伊達とは逆に、桐生の心を読んで楽しそうにする秋山。
そんな秋山にやれやれと首を振った桐生は、あけを抱え込むようにして奥の部屋へと運んだ。


ふわりと香る、甘い女性の香り。
それに混ざり合うアルコールの香りは、先ほどより気にならない。


今はそれよりも、理性を揺らがすあけの瞳の方が気になってしょうがなかった。

まるで分かっていて誘うような、潤んだ瞳と肌蹴た服。
隣に腰を下ろした桐生を、自分の方へ引き寄せようとする。


「・・・一馬、キスまだー?」
「お前、酔うと性格変わるんだな」
「変わってないよ?」


いや、明らかに変わってる。
そうツッコミを入れようとした桐生の唇に、あけの唇が重なった。

喧嘩を吹っ掛けられれば逆にやり返し、素直になれといってもならない。
素直になるときと言えば、それこそ夜の営みの時だけ。
いじめにいじめ、焦らしつくして素直にさせる。それが桐生の楽しみでもあった。

でも、今のあけは“女”そのもの。
素直というより、素の姿なのかもしれない。


「おい、あけ
「なーに?」
「これ以上したら、どうなるか・・・分からねぇぞ?それでもいいのか?」


会話の合間にも腕を絡め、甘えてくる。
それに己の理性の限界を感じた桐生は、意味の成さない確認をとった。
返事など、既に分かりきったことなのに。


「うん、いいよ」


その返事を聞いて、桐生はあけをソファに押し倒した。
珍しく余裕がないのが、自分でも良く分かる。
焦る手で肌蹴たシャツを取り払い、白い肌に舌を這わせていく。

甘い。凄く甘い。
早く、壊してしまいたい。


「はぁっ・・・ぅ・・・」
「今日は声を抑えないんだな」
「ひゃ、あっ!は、ン・・・!」


まったく抵抗しない彼女を組み敷く快感。
いつもとは違うあけの姿を見ているだけで、壊れてしまいそうだった。

酔いで甘え上戸になったのか。
それとも、あけの素がでてきたのか。
分からないままあけを鳴かせ、溢れ出す蜜を楽しむ。


「あぁああぁっ・・・!」
「こんなに濡らしやがって・・・気持ちよかったのか?」
「・・・う、んっ・・・おかし、く、なりそ・・・!」
「もっと狂わせてやるよ」


もう、酔いなんてどうでも良かった。


自分だけに見せる表情を、もっともっと見たかったから。
狂わせて、壊して、酔いがさめた後の反応も見てみたい。

桐生は早くも限界を感じ、己の熱をあけの濡れた場所へと近づけた。
それを感じとったのか、あけが嬉しそうに抱き着いてくる。

「一馬・・・」
「なんだ?」
「一馬が、欲し、い・・・」
「ッ・・・・」


たった一言に全ての理性を失った桐生は、焦らすことなくあけの中へ熱を侵入させた。
いきなりのことに痛がるあけを、労わってあげる余裕も無い。


あけ・・・あけ・・・」
「ひゃ、あぁあぁっ、はうっ、んっ!」
「ほら、もっと鳴けよっ・・・!」
「あぁあ、ふ、ぅ!」


何度も何度も、唇を重ねる。
絡み合う舌を味わい、鳴けと言っておきながらその声さえも全て呑み込んだ。
限界に近い熱を一気に奥まで突けば、あけから苦しそうな声が上がる。


あけ、そろそろっ・・・」
「か、ずま・・・!好き・・・、愛して、る・・・!」
「・・・あぁ。俺も、だ・・・!」


余裕を削られているのはお互い様なのかもしれない。
滅多に聞けない「愛してる」という言葉に、桐生はあけの全てを壊した。


声が枯れるまで鳴かせ、自分の欲望のままに突き上げる。
どれだけ無茶なことをしても嫌がらない。
それに罪悪感を覚えながらも、止めようとする選択肢は無かった。

これがあけの本音なのだとしたら。
我慢なんて、出来るはずがない。


あけっ・・・!」
「かず、ま・・・!あぁあ、ひゃぁあぁぁっ!」


あけの甲高い声と共に放つ、己の欲望。
全てをあけに注ぎ込んだ桐生は、治まりそうにない熱に苦笑いを浮かべた。

明日起きたとき、顔を真っ赤にして怒られるだろう。
桐生はあけに優しく口付けると、「煽った責任をとれ」と囁き、再びあけを求めて動いた。





















「まじ、かよ・・・」


自分の肌に残る無数の痕。
そして隣に感じる、桐生の温もり。

目を覚ましたあけは、昨日の事が夢じゃないと知った瞬間、顔を真っ赤にして桐生から離れた。


「っあぐ・・・!」


しかし、腰が思ったようにいう事をきいてくれない。
腰の痛みに崩れ落ちたあけを、起き上がった桐生がさっと抱きかかえる。


「・・・酔いはさめたか?」


意地悪い笑顔で聞いてくる桐生に、あけは何も言う事が出来ずにいた。
口をぱくぱくと開き、何かを言いかけては閉じる。
顔はお酒を飲んでいた時よりも真っ赤に染まり、あけが本気で恥ずかしがっているのが見て取れた。

それでも桐生は容赦せず、逃がさないとばかりに耳元で囁く。
耳元で桐生の声を聞いたあけは、昨日の事も重なって全身の力が抜け落ちていくのを感じた。


「お前普段、本当はあんなこと考えてるんだな?」
「ち、ちがう・・・!」
「違う?じゃあ、昨日俺を求めてくれたのは嘘ってことか」
「そんなことねぇよ!」
「それじゃあ、本当なんだろう?」
「う・・・!」


乱れ、誘い。
狂うように鳴き、それでも素直に桐生を求める。

普段のあけなら考えられないことを、昨日はしたのだ。
あけは震える声で桐生の名前を呼ぶと、胸に顔を隠しながら口を開いた。


「そう、だよ・・・。嘘じゃねぇ」
「・・・あけ
「好きだ。大好き、なんだ・・・」
「あぁ。俺もだ・・・あけ


甘ったるい声を味わいながら、あけに深い口付けを落とす。
朝からまた桐生の愛を身体で受けたあけは、夕方まで動けないことを覚悟して目を閉じた。






















素直になれなくても、分かっているから。
(部屋の外では、伊達と秋山が楽しそうに笑っていた)
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