Erdbeere ~苺~ どんな俺でも 忍者ブログ
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2013年01月05日 (Sat)
桐生/龍5設定/切甘/R18/※桐生さん視点

どんなお前でも」の桐生さん視点Ver

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福岡に来てから、俺は全てを包み隠してきた。
自由は許されない。感情を表に出すことさえも。

俺の心の中は、狂うほど喧嘩を求めている。
だがそんな俺の心を、そこら辺のチンピラが満たせるわけもねぇ。
俺は心のどこかでドス黒い感情を隠しながら、必死に鈴木太一として過ごしてきた。

でも、限界がある。

感情の爆発、というものなのだろうか。

俺が唯一感情を爆発させれる相手は、あけしかいない。
だから俺はあけを無理やり押し倒し、ベッドの端に腕を括り付け―――

―――感情のままに、抱く。


「き、りゅ、待て・・・っ!!」
「・・・黙れ」


涙目で震えるあけを、俺は無理やり抱いた。
服を引き裂き、噛みつくように首筋に歯を立て、苦しみに悶える声を唇で吸う。

それが心地よいと思ってしまうほど、今の俺は狂っていた。
苦しんでいる表情が、悶えるような息遣いが。
こんなにも俺を興奮させ、感情のままに行動させる。


「ッあ・・・ぐっ・・・ん、あぁっ・・・・」
「嫌がってるわりには、良い声出すじゃねぇか」
「桐生、おね、が、やめ・・・っ。いた、痛いっ・・・」


あけにだけ見せれる、桐生一馬としての表情。
俺は心のどこかで、あけが俺のことを嫌いになってくれないかと、そう願いながらあけの身体を貪っていた。

あけが俺のことを嫌いになって離れてくれれば、あけだけはこの苦しい世界から逃がしてやれる。

でもあけがこれでも嫌いにならないんだったら、俺はその優越に浸ることが出来る。
どんなことをしても、あけは俺の傍を離れない。そんな汚い優越感に。

俺は自分の都合の良いように、あけを使っているだけなんだ。

俺は、俺は・・・最低な人間だ。


「き・・りゅ・・・っ」
「目を開けろ」
「んっ、んんっ・・・」
「・・・こっちを見ろ」


命令口調であけを押さえつける。
屈辱が嫌いなあけはもちろんのこと俺を睨みつけ、抵抗の色を見せた。

だが、それさえも。
俺は自分の腹の中にあるドス黒い感情で、あけを傷つける。
根っからの極道モンな俺に、感情の“制御”は利かない。


「あ、ぐっ・・・んっ・・・んんっ!!!いっ・・・!!」
「はっ・・・」
「あ、やめっ、て、いた、痛い・・・っ!おね、が・・・っ」
「・・・動くぞ」
「あぁ・・・っぐ、あぁあぁあぁ!」


苦しみの声。
吐き出される、息。

愛しいと思っているのに、身体は勝手にあけを追い詰める。
欲望のままに叩き付ける身体を、あけはただ必死に受け入れていた。

何度も、何度も。

一度じゃ終わらず、俺は無我夢中と言っていいほど休みなくあけの身体を求め続ける。


あけっ・・・あけ・・・!」
「ん、んっ・・・ぁぁあっ・・・!!」
「ん・・・くっ・・・!」
「あ、も、もう、もうやめて・・・っ!ひ、あぁあぁあっ!」
「うる、せぇ・・・黙ってろ・・・」


何度も、何度も。

4回ほど自分の欲望をぶつけた後、俺はすっと自分の感情が消えていくのを感じて頭を抱えた。
目の前のあけは放心状態で、虚ろな表情を浮かべて荒い息を吐いている。

俺は急いであけから己を引き抜くと、手を縛っていた紐を解いた。
それでもあけは動こうとせず、黙って俺の方を睨みつける。

手に残っている、紐の跡。

痛々しい跡に、俺は謝ることも出来なかった。


「・・・・」


ぐったりと倒れ込む身体。
俺の無理やりな欲望を受け切った小さな身体。

流れ出す、俺の吐き出した欲望の証。
その全てが落ち着いた今となっては、罪悪感しか生まないその光景。

何も言えずに頭を抱えていると、俺の震える手に、あけの汗ばんだ手が重ねられた。


「かず、ま・・・。ん、もう、良い?」
「あ、あぁ・・・」


普段通りに笑うあけが、心苦しくて。
俺は静かにあけの手を取り、紐の跡が残った部分を優しく舐めた。

何の謝罪にもならないと分かっている。
それでも俺は罪滅ぼしとして、彼女の手に口づけを続けた。
痛いのか感じているのか、あけはくぐもった声を出しながら・・・笑う。

何で、笑ってるんだ?お前は。

どうして、笑えるんだ?お前は。

どうして俺を、嫌いにならないんだ・・・お前は。


「一馬。もう、大丈夫だ」
「だが・・・・」
「んだよー?今の今まで黙れだのなんだの言って抱きやがったくせに」
「・・・・すまな「別に謝れっていってないだろ?」


間髪入れずに言葉を遮られ、俺はゆっくりあけから手を離した。
あけはいつも通りの笑みを浮かべ、俺の頬に口づけを落とす。


「・・・・お前は」
「ん?」
「お前はどうしてここまでされて・・・俺を、嫌いにならねぇんだ・・・俺を、殴ってくれたって・・・・良いんだぜ」


こういう抱き方をするのは、初めてじゃない。
福岡に来てからずっと、何か感情の爆発を迎えるたび、この抱き方をしてきた。

なのにあけは一度も俺を怒らず、いつも通り俺と接してくれる。
俺が良いように道具として扱ってるかもしれねぇってのに。
疑うこともしないで、こいつはただひたすら、俺に着いてきてくれるんだ。

・・・・俺はそれに、甘えすぎている。

分かってはいるが、感情の制御が下手になっちまった俺は、それを抑え込めねぇ。


「んー、お前のこと、怒ってねぇもん。だから殴らねぇよ」
「・・・あけ
「あぁもう・・・気にするなよ。私はお前の女なんだから、せめて他の女に出来ないこと・・・させてくれよ」


弱々しい表情。
そして優しい口づけ。

俺は謝罪の言葉すら言えないまま、腕の中にあけを抱き続けた。
「いつも通りの桐生で居ろよ」と言われ、思わず泣きそうになるのを必死で堪える。


「・・・・あけ・・・っ」
「弱々しい桐生もいいけど、やっぱいつも通りの桐生が好きだぜ。私の前だけでは、無理すんな・・・な?」


あけの優しさに、再び欲望が膨れ上がるのを感じた。
静かにあけの身体をベッドに押し倒し、その上に覆いかぶさる。


「え、ま、まさかまたとか・・・じゃねぇよな・・・?も、もう体力ねぇぞ!」
「あぁ・・・無理はさせねぇ。でもお前・・・まだイけてないだろ?」
「それは別に良いからっ・・・!」
「よくねぇ。ちゃんとイかせてやるから・・・大人しくしてろ」
「ん、ふっ・・・ぁ・・・」


痛みや苦しみじゃなく、快楽に歪むあけの表情。
それを見てやっと「ごめんな」と言うことが出来た俺は、そのままあけを抱き続けた。

感情のままではなく、あけを喜ばせるように。

優しく、優しく。






























朝起きたお前が、またいつも通り「おはよう」と言ってくれるのが嬉しかった。
(とんだ馬鹿野郎だよ、お前は・・・。でも、ずっと、傍にいてくれ・・・)
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