Erdbeere ~苺~ 極上の媚薬 忍者ブログ
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2011年11月24日 (Thu)
秋山さん/狂愛/※軽くエログロ表現/秋山さん視点

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「秋山~?」


愛しいはずなのに、壊したくなる衝動が芽生える。

その笑顔を俺だけに向けて欲しい。他の奴に見せて欲しくない。
俺以外の事も、見て欲しくない。

なんて禍々しい嫌な感情なのだろうか。
自分の心に素直になれば、一瞬であけちゃんを壊してしまいそうだ。


「どうしたの、秋山?」


もう二度と他の人と遊べないよう、ぐちゃぐちゃに。
泣きじゃくるあけちゃんを、壊して、犯して、俺の物だけにしちまいたいな。

可笑しいよな、ほんと。
俺自身、こんなに嫉妬深い奴じゃなかったのにさ。
こんな風にさせたのは君だよ?責任取ってくれるよね?


あけちゃん・・・」
「・・・ん」


俺は気持ちよさそうに目を細めるあけちゃんを見て、ゆっくり首元へと唇を運んだ。

心地よい肌の感触を味わいながら、少し強めに歯を立てる。

あけちゃんは痛そうに身を捩りつつ、俺の頭を優しく撫でてきた。
俺の愛を受け取って、痛くても我慢しようとするあけちゃんに感情が溢れる。


抑えなければいけない感情が、俺の心を埋め尽くす。
この黒い欲望のまま、彼女を壊せたらどれだけ気持ち良いだろう。

普段強気で男勝りな彼女を、自分の欲望に染め上げれたら。


「あ、き・・・やま?」


気づけば俺は、あけちゃんの首元に大量の痕を残していた。
噛みすぎた場所には微かに血が滲み、逆にそれが俺の理性を壊していく。


いいねぇ。ゾクゾクするよ。
舌に広がる血の味を、味わうようにして楽しんだ。
決して美味しくはないが、不思議な快感を感じて止められなくなる。


「どうしたんだ?秋山・・・」
あけちゃん・・・もっとちょうだい」
「秋山?・・・っぐ!」


まるで吸血鬼のようなその行為。
痛みに上がる声さえ、痺れるような麻薬になる。

あけちゃん、ごめんね。
いつもは守ってあげたいって思ってるのに。
守るどころか、自分で壊したくなるなんて。


「な、なにしてんだ・・・!」


あけちゃんの声が、微かに震えているのが分かる。
怯える瞳で俺を見たって、俺を煽ってるようにしか見えないよ?

まぁ、そんなこと言ってやらないけど。
だってもっと見たいから。彼女が俺だけに怯え、俺に壊されていく瞬間を。


「っぃ・・・!何、すんだよ・・・!いてぇよ!放せッ!」
「良いねぇ。そういうの、やっぱりゾクゾクするよ」
「あき、やま・・・?どうしたんだよ、お前・・・!」


じっと俺を見返してくるあけちゃんの瞳には、狂気に染まる俺の瞳があった。

あけちゃんは男勝りで、乱暴に見えて実は優しい。
だから桐生さんにも伊達さんにも、他の人達にも人目置かれている。

それに気づいてないのは、あけちゃん本人ぐらいだ。

俺はあんまり嫉妬しないタイプだって思ってたんだけど、どうやらあけちゃん相手だとそうもいかないみたい。


俺の笑みに、あけちゃんがゴクリと喉を鳴らして逃げようとした。
逃げるのを追い詰めるのも良い。でも今の俺には、そんな余裕さえない。


「逃げられると、思ってる?」


芽生えさせてはいけない感情を、俺は芽生えさせてしまったみたいだ。
もう彼女がどんなに泣いても、この感情を制御することは出来ないだろう。


「俺はね、あけちゃんを壊したいんだ」


何か言おうとするあけちゃんの唇を塞ぎ、逃げ回る舌を簡単に絡め取る。
もがく手も俺の手で押さえつけ、逃げ場という逃げ場を無くした。

そのまま彼女の服を無理やり破き、素肌の全てを曝け出させる。
白い肌に浮かぶ、赤い痕の数々。それだけで幸せを感じてしまう俺は・・・。

もう、壊れちまったんだろうな。


「もっと怯えて良いんだ。ほら、もっと泣き叫んで、俺を楽しませてよ」


腕を縛られ、自由を奪われ、声も出せない。

そんな彼女の素肌に手を這わした俺は、せめてもの優しさにたくさんを口付けを落とした。

白い肌が、彼女自身の涙と汗で湿っていく。
俺は味わうようにその肌を舌で舐めると、あけちゃんが声を抑えているのに気づいて目を細めた。


「ちゃんと声出を出すんだ。出来るだろう?」
「ふざけっ・・・!ひ・・・!」


舌を這わせるたび、あけちゃんの身体が微かに震える。
力が緩んだところに時々歯を立てれば、悲鳴に似た声が上がった。
まるで媚薬のように、その声は俺の全てをかき乱し、正常から遠ざけていく。

それでも声を抑えようとするあけちゃんに、俺は容赦なく牙を向いた。


「んっ、く・・・!」
「・・・素直じゃない子には、お仕置きしないとな」
「・・・!アァァッ!」


血が出るぐらいに胸元を噛み、上がる悲鳴を蜜のように楽しむ。
素直に声を出さないのが悪いんだよ?と微笑むが、今のあけちゃんには何も見えていないようだ。

段々と、瞳が虚ろになっていくのが分かる。
それでいいんだ。それで、俺だけを見るようになれば。


「やめ、て・・・やめて、秋山っ・・・!」
「やめないよ」
「・・っぁ、うぅぅ・・・!」


いつもは泣かないあけちゃんが泣いた時、微かに残っていた鎖の全てが切れたような気がした。
俺は笑いながら徐に立ち上がり、自分の机の引き出しを探る。


「んー・・・。確かここらへんに・・・」


何かを探す俺を、不安そうに見つめるあけちゃんの瞳が堪らない。

でも、そんなに楽しんでる暇はないんだ。
俺は目的の物を見つけると、それを見せつけるようにしてあけちゃんの元へと戻った。
あけちゃんは俺の手元にある“ソレ”を見て、最後の抵抗を始める。


「どうしたの?そんなに怖がっちゃって」
「どうするつもりだよ・・・んなもん、私に、つけて・・・!」
「へぇ、言わないと分からない?」


いつもは強気で言い返してくる俺の挑発にも、あけちゃんは何も返してこない。
その様子に満足した俺は、手に持っていた“手錠”を妖しく口に咥え、強くあけちゃんの腕を押さえつけた。

抵抗と自由を奪い去る、鉄の冷たい束縛。

暴れようが叫ぼうが構わず、俺はあけちゃんの手首にその手錠をかけた。
そして目の前に、手錠の鍵をチラつかせる。


「外せッ・・・!なんの、つもりだよ!」
あけちゃんを、俺だけのものにしようと思ってさ」
「こんなことしなくても、お前の、ものだろっ・・・!?」
「まだ足りないんだ。あけちゃんが見せる表情も、声も、全部俺の物にしたいんだよ」


もう俺に、正気なんて言葉はないんだ。
俺は怯えるあけちゃんを無視すると、そっと狂気の笑みを浮かべ、持っていた手錠の鍵を握りつぶした。


「いいねぇ・・・堪んないよ、その表情」
「・・・・」


手の中で、粉々に砕け散る感覚。
自由になるための鍵を目の前で奪われた彼女は、虚ろな瞳で俺をただただ見つめ続けていた。



















もう君に、自由なんてものは必要ないね?
(だって俺が居ないと、生きていけないんだから)
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