いらっしゃいませ!
名前変更所
「秋山~?」
愛しいはずなのに、壊したくなる衝動が芽生える。
その笑顔を俺だけに向けて欲しい。他の奴に見せて欲しくない。
俺以外の事も、見て欲しくない。
なんて禍々しい嫌な感情なのだろうか。
自分の心に素直になれば、一瞬であけちゃんを壊してしまいそうだ。
「どうしたの、秋山?」
もう二度と他の人と遊べないよう、ぐちゃぐちゃに。
泣きじゃくるあけちゃんを、壊して、犯して、俺の物だけにしちまいたいな。
可笑しいよな、ほんと。
俺自身、こんなに嫉妬深い奴じゃなかったのにさ。
こんな風にさせたのは君だよ?責任取ってくれるよね?
「あけちゃん・・・」
「・・・ん」
俺は気持ちよさそうに目を細めるあけちゃんを見て、ゆっくり首元へと唇を運んだ。
心地よい肌の感触を味わいながら、少し強めに歯を立てる。
あけちゃんは痛そうに身を捩りつつ、俺の頭を優しく撫でてきた。
俺の愛を受け取って、痛くても我慢しようとするあけちゃんに感情が溢れる。
抑えなければいけない感情が、俺の心を埋め尽くす。
この黒い欲望のまま、彼女を壊せたらどれだけ気持ち良いだろう。
普段強気で男勝りな彼女を、自分の欲望に染め上げれたら。
「あ、き・・・やま?」
気づけば俺は、あけちゃんの首元に大量の痕を残していた。
噛みすぎた場所には微かに血が滲み、逆にそれが俺の理性を壊していく。
いいねぇ。ゾクゾクするよ。
舌に広がる血の味を、味わうようにして楽しんだ。
決して美味しくはないが、不思議な快感を感じて止められなくなる。
「どうしたんだ?秋山・・・」
「あけちゃん・・・もっとちょうだい」
「秋山?・・・っぐ!」
まるで吸血鬼のようなその行為。
痛みに上がる声さえ、痺れるような麻薬になる。
あけちゃん、ごめんね。
いつもは守ってあげたいって思ってるのに。
守るどころか、自分で壊したくなるなんて。
「な、なにしてんだ・・・!」
あけちゃんの声が、微かに震えているのが分かる。
怯える瞳で俺を見たって、俺を煽ってるようにしか見えないよ?
まぁ、そんなこと言ってやらないけど。
だってもっと見たいから。彼女が俺だけに怯え、俺に壊されていく瞬間を。
「っぃ・・・!何、すんだよ・・・!いてぇよ!放せッ!」
「良いねぇ。そういうの、やっぱりゾクゾクするよ」
「あき、やま・・・?どうしたんだよ、お前・・・!」
じっと俺を見返してくるあけちゃんの瞳には、狂気に染まる俺の瞳があった。
あけちゃんは男勝りで、乱暴に見えて実は優しい。
だから桐生さんにも伊達さんにも、他の人達にも人目置かれている。
それに気づいてないのは、あけちゃん本人ぐらいだ。
俺はあんまり嫉妬しないタイプだって思ってたんだけど、どうやらあけちゃん相手だとそうもいかないみたい。
俺の笑みに、あけちゃんがゴクリと喉を鳴らして逃げようとした。
逃げるのを追い詰めるのも良い。でも今の俺には、そんな余裕さえない。
「逃げられると、思ってる?」
芽生えさせてはいけない感情を、俺は芽生えさせてしまったみたいだ。
もう彼女がどんなに泣いても、この感情を制御することは出来ないだろう。
「俺はね、あけちゃんを壊したいんだ」
何か言おうとするあけちゃんの唇を塞ぎ、逃げ回る舌を簡単に絡め取る。
もがく手も俺の手で押さえつけ、逃げ場という逃げ場を無くした。
そのまま彼女の服を無理やり破き、素肌の全てを曝け出させる。
白い肌に浮かぶ、赤い痕の数々。それだけで幸せを感じてしまう俺は・・・。
もう、壊れちまったんだろうな。
「もっと怯えて良いんだ。ほら、もっと泣き叫んで、俺を楽しませてよ」
腕を縛られ、自由を奪われ、声も出せない。
そんな彼女の素肌に手を這わした俺は、せめてもの優しさにたくさんを口付けを落とした。
白い肌が、彼女自身の涙と汗で湿っていく。
俺は味わうようにその肌を舌で舐めると、あけちゃんが声を抑えているのに気づいて目を細めた。
「ちゃんと声出を出すんだ。出来るだろう?」
「ふざけっ・・・!ひ・・・!」
舌を這わせるたび、あけちゃんの身体が微かに震える。
力が緩んだところに時々歯を立てれば、悲鳴に似た声が上がった。
まるで媚薬のように、その声は俺の全てをかき乱し、正常から遠ざけていく。
それでも声を抑えようとするあけちゃんに、俺は容赦なく牙を向いた。
「んっ、く・・・!」
「・・・素直じゃない子には、お仕置きしないとな」
「・・・!アァァッ!」
血が出るぐらいに胸元を噛み、上がる悲鳴を蜜のように楽しむ。
素直に声を出さないのが悪いんだよ?と微笑むが、今のあけちゃんには何も見えていないようだ。
段々と、瞳が虚ろになっていくのが分かる。
それでいいんだ。それで、俺だけを見るようになれば。
「やめ、て・・・やめて、秋山っ・・・!」
「やめないよ」
「・・っぁ、うぅぅ・・・!」
いつもは泣かないあけちゃんが泣いた時、微かに残っていた鎖の全てが切れたような気がした。
俺は笑いながら徐に立ち上がり、自分の机の引き出しを探る。
「んー・・・。確かここらへんに・・・」
何かを探す俺を、不安そうに見つめるあけちゃんの瞳が堪らない。
でも、そんなに楽しんでる暇はないんだ。
俺は目的の物を見つけると、それを見せつけるようにしてあけちゃんの元へと戻った。
あけちゃんは俺の手元にある“ソレ”を見て、最後の抵抗を始める。
「どうしたの?そんなに怖がっちゃって」
「どうするつもりだよ・・・んなもん、私に、つけて・・・!」
「へぇ、言わないと分からない?」
いつもは強気で言い返してくる俺の挑発にも、あけちゃんは何も返してこない。
その様子に満足した俺は、手に持っていた“手錠”を妖しく口に咥え、強くあけちゃんの腕を押さえつけた。
抵抗と自由を奪い去る、鉄の冷たい束縛。
暴れようが叫ぼうが構わず、俺はあけちゃんの手首にその手錠をかけた。
そして目の前に、手錠の鍵をチラつかせる。
「外せッ・・・!なんの、つもりだよ!」
「あけちゃんを、俺だけのものにしようと思ってさ」
「こんなことしなくても、お前の、ものだろっ・・・!?」
「まだ足りないんだ。あけちゃんが見せる表情も、声も、全部俺の物にしたいんだよ」
もう俺に、正気なんて言葉はないんだ。
俺は怯えるあけちゃんを無視すると、そっと狂気の笑みを浮かべ、持っていた手錠の鍵を握りつぶした。
「いいねぇ・・・堪んないよ、その表情」
「・・・・」
手の中で、粉々に砕け散る感覚。
自由になるための鍵を目の前で奪われた彼女は、虚ろな瞳で俺をただただ見つめ続けていた。
もう君に、自由なんてものは必要ないね?
(だって俺が居ないと、生きていけないんだから)
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