Erdbeere ~苺~ 眠らぬ聖夜 忍者ブログ
2024.11│ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
いらっしゃいませ!
名前変更所
2024年11月15日 (Fri)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2012年12月23日 (Sun)
桐生/裏(R18)/甘/流血/※ヒロイン視点

拍手



24日、クリスマス・イヴ。
神室町が華やかな色に染まる頃、私の目の前は赤色に染まっていた。

もちろん、イルミネーションとかそんな綺麗なものじゃない。
赤色――――そう、血の色。
私の鼻をつく鉄の匂いが、聖夜と彩られた日をどす黒いものに変える。

なんで、なんでこんな日に限って。
目の前に広がる悲惨な光景を、私は血を吐きながら睨みつけた。


「っは・・・」
「やーっと静かになったぜ、この姉ちゃん」
「オラ、だったらさっさとここの品物で高いもの、いただいてこうぜ!」


神室町にある、高級アクセサリー店。
今日は聖夜ということもあり、こういう類のお店はどこよりも賑わいを見せていた。

その中での、こいつら。
いわゆる強盗だ。人数は6人。厄介なことに全員が銃を所持している。

最初抵抗したのはいいが、銃によってお客さんと店の人間を人質にとられてしまい、良いように殴られ続けていたってのが今の現状だ。

私の血で染まったガラスケースを、霞みかけた視界で見つめる。
・・・・ちょっと、やばいかもしれねぇな。
なんだってこんな時に限ってこんな事件が起きるんだ。この後皆で飲みの約束してるっつうのに。


「おい、姉ちゃん?」
「・・・・なんだよ」
「さっきの威勢はどうしたよ?品物移し替えてる間、俺たちと遊んで・・・よ!!」
「がは・・・っ!!ぐ、ぁ・・・!」
「やめてあげてよ!!その人死んじゃうじゃない!」
「・・・あぁ?お前も、この女と同じようになりてぇのか?ん?」
「・・・・っ」


私を庇う様に叫んだ女が、男に銃を突きつけられて表情を変えた。
申し訳なさそうに私の方を見てくる女が可愛らしくて、私は思わず笑みを浮かべる。

気にスンナ、と。
無言でそう口を動かせば、女の人が顔を朱色に染めた。
こういう汚いことは、汚いことに慣れてるやつに任せろってことだ。


「はい、姉ちゃん、こっち向いてー?」
「・・・・触んな、クず・・・がっ!!!あっ、ぐ・・・!!グフッ!」
「え?なんて?聞こえなかったなぁ?」
「いいねぇ、楽しいねぇ。怯える奴らだけじゃ、品物移してる時につまんねぇから、お前みたいなやつがいて助かったよ、可愛い姉ちゃん」


楽しそうに笑う男達。
奥では品物を鷲掴みにし、袋に詰めている2人が居た。

ここにいるのは4人。
袋に詰めてる奴ら分戦力がなくなったとしても、4人は銃を構えたままだ。

下手に抵抗すれば、いや、私がくたばっちまえば、私以外の奴らが遊びの標的になる可能性がある。

今は、耐えろ。それしかねぇ。


「きたねぇ、クソガキどもが・・・」
「ひゅー!まだいう元気が残ってるんだ?いいねぇ・・・ちょっと惚れちゃいそうだよ、俺」
「・・・っ。触んな、ク、ズ、野郎・・・っ」
「・・・そぉら、もう1発だ!!」
「っぐぅ!!!」


下腹部に、鋭い衝撃が一つ。
込み上げてきた吐き気を我慢できずに咳き込むと、また赤色に染まった血が出てきた。

口の中が相当切れてるみたいだ。
それだけじゃない。喉奥からも血の味がする。


「あぐっ・・・つ・・・」
「あれ、どうした?姉ちゃん」
「・・・・」
「あれれー?気絶しちゃった?つまんねぇなぁ・・・なら、ほかの女で遊ぶしかねぇかぁ?」
「・・・・っ、か、す、野郎、が・・・・てめ、ぇらの・・・相手は・・・私だろ、うが・・・!」
「おーおー。中々正義感の強い女だなぁ?」
「うる、せぇよ・・・」


大丈夫だ。
もう少し、もう少し耐えれば。

私は自然と浮かびかけた笑みを押さえつけ、後ろ手に持っていたものを更に強く握りしめた。

そう、携帯電話。
私は襲われた時点で咄嗟に携帯電話を入れ、桐生に繋ぎっぱなしにしていたのだ。
会話や様子から場所を特定出来ればこっちのもの。きっと、きっと来てくれる。

それまで耐えれば、私の勝ちだ。


「面白くないねぇ・・・こんな状態になってまで、そんな表情するなんて・・・よぉ!!」
「ッ・・・!!けほっ・・・!!」


血の香り。
消えかける意識。

ああもう、何が聖夜だ馬鹿みてぇだよほんと。

聖夜だのなんだのって雰囲気に呑まれて、こんなところに来るからこうなるんだよな。
あー、いつも通り、つまみ持ってくだけにすりゃ良かった。
流されて桐生にプレゼントを、なんて思うからこんな。


「あー、まじ、ついて、ねぇなぁ・・・・」
「ほんとだな、お前はいっつも巻き込まれやすすぎだ」
「・・・お前にだけは、言われたくねぇよ・・・・」


突如聞こえ始めた声は、私の携帯から響いていた。
この状況を聞いていて、わざと大きな声でそんなことを言ったってことは・・・つまり。


「な、なんだ今の声!?」
「この女、携帯を隠してやがるぞ!!」
「てめぇ、この・・・!!」


刹那、店全体に強い光が走った。
閃光弾だろう。こんなものを使うやつは、あの人以外いない。

私はその光に怯えることなく、強く目を閉じた。
次開けた瞬間には、あの人たちがいるということが分かっていたから。


「・・・・」
「よく頑張ったな、あけ
「遅くなってわるかったのぉ。場所が分かりにくかったんや。道が混んでたってこともあったんやがな」


目を開けた先に立っていたのは、予想通りの顔ぶれだった。
桐生、真島の兄さん。そして犯人を蹴散らしている秋山と冴島。倒れた犯人を確保している谷村と伊達さん。

どれも皆、今日飲もうと約束していたメンバーだった。
申し訳なくて苦笑いを浮かべれば、もちろんの如く皆からのお叱りの声が響く。


「ったく、何無茶してんのあけちゃん?こんな傷だらけになっちゃって・・・」
「でもさすがや。あけは強い人間やな」
「・・・そんなこと、ねぇよ。傷つきなれてる人間が傷つくのが一番だって思っただけだ」
「そういうのアカン!アカンであけちゃん!俺は許さへんで!」
「あーあー、悪かったって・・・!」


伊達さんと谷村が犯人たちをしょっぴくのを見ながら、私はゆっくりと立ち上がった。

だが、身体中は痛めつけられた直後。
鋭い痛みに私は勢いよく桐生の方に倒れ込んだ。


「っ・・・・!」
「おい、大丈夫か?」
「わりぃ・・・」


目の前がぐらぐらと揺れるのを感じる。
すると桐生が私を肩に担ぎ、真島の兄さんたちに向き直った。


「兄さん達は先にセレナで飲んでてくれ」
「んあ?なんでや?」
「俺はこいつをアジトで治療してくる。こいつのアジトはセレナのすぐ裏だ。治療したら一緒に飲もう」
「なるほどね、分かりました。俺たちは先に行っておきます」
「桐生ちゃん、あけちゃんは傷らだけなんやでー?盛んなや?」
「・・・・兄さん」
「嘘や嘘!まったく桐生ちゃんは冗談通じへんのぉ」


相変わらずな皆を先に行かせ、桐生は静かに歩きだす。

って待て待て。私をこのまま担いでいく気か!?
そのことに対して文句を言おうとした私を、桐生が分かっていたかのように笑った。

私の腰に強く手を回し、逃げられぬようがっちりとホールドされる。


「え、あ、何して・・・!」
「お前のことだから、暴れるだろ?こうしてた方が安全だからな」
「セクハラだぞ・・・!はな、離せ・・・!」
「体が痛いなら大人しくしとけ。お前のアジトに連れてってやるまでの辛抱だろ」


辛抱って言ったって、言ったってよ・・・。
痛む首を無理やり上げてみたものは、周りの視線の痛さだけだった。

当たり前だよな。クリスマスで人通りが多い中をこんな状態で歩くなんて。
恥ずかしさに顔を背けたくなった私は、アジトにつくまで二度と周りを確認しなかった。
桐生の服を力いっぱい掴み、落とされないようにだけ気を付ける。

クリスマスの雰囲気も、ここまで来れば関係ないらしい。

急に静かになったのを感じて顔を上げると、そこはもう見慣れた路地裏だった。


「ほら、ついたぞ」
「っう、さんきゅー」


静かに降ろしてもらい、アジトの鍵穴を開くための行為を行う。
扉をなぞり、出てきた鍵穴に鍵を通し、私は倒れ込むように開いた扉に滑り込んだ。

そのあとを追って、桐生が呆れながら入ってくる。


「ったくお前は・・・心配かけねぇと生きていけねぇのか?」
「悪かったって。ほんと、あんなのに巻き込まれるとは思ってなかったんだよ・・・」
「ま、説教はまたあとでだな。ほら、こっち来い」
「え?なんで?」
「なんで、じゃねぇだろう。薬、つけるぞ」


桐生が手慣れた手つきで私の薬品棚から薬を奪い、ベッドの方へ手招いた。
人の家を自分の家みたいに覚えやがって!まぁ、それだけ付き合いが長いってことなのだが。

どうせ抵抗しても引きずり込まれているのが目に見えているため、私は逆らわずベッドに寝そべった。
そして着ていた服を、桐生の指示通りに全部脱ぎ捨てる。
特に恥ずかしさは無く、とにかく服が擦れる痛みに耐えることだけを考えていた。


「っ・・・み、見るな」
「なんで脱ぐときは恥ずかしがってなかったくせに、脱ぎ終わったら恥ずかしがるんだお前は。良いからうつ伏せになれ」
「・・・優しくしろよ」
「さぁな」
「なっ!?お前、そういうときは普通に優しく・・・ひー!?」


勢いよく消毒液を掛けられ、冷たさと痛みに思わず悲鳴が出る。
ギブアップの意味を込めて強くベッドを叩くが、桐生は一切止めようとしない。

いや、怒るのは分かるけどさ、もっと、もっと優しくしてくれたって!
その叫びさえも悲鳴へと変わり、諦めてベッドのシーツを掴んだ。


「っぐ、ぅ・・・!」
「痛むか?」
「お、まえが、容赦なくするから・・・っ!」
「ん?なんだ?文句でもあるのか?」
「っ~~~~!!あっ、ぐ!ま、待った・・・!ごめ、んって・・・!」


傷に強く消毒液を染み込まされ、もう何も言えない。
私は静かに治療を受け続け、時々走る痛みに歯を食いしばった。

それにしても、ほんと私って傷が絶えないな。
「次は仰向けになれ」と言われて仰向けになった私は、傷だらけの自分の身体を見て苦笑した。
それに気づいた桐生が、どうした?と尋ねる。


「いや・・・傷だらけで、女らしくない身体だなって・・・」
「・・・・お前」
「傷つくのがいやなんじゃねぇぜ?私はいつだってお前の背中を守って戦う覚悟はできてる・・・でも、その、お前にとって、私の身体って、あんまり魅力がないんじゃねぇのかな・・・とか、さ」


そこまで言ったところで、私の唇は桐生に食べられていた。
言葉のとおり、唇をすっぽり包み隠すような形で桐生の唇が私の唇を貪る。
いつもより激しい口づけにすぐに息が切れ、私はぎゅっと桐生の服を掴んだ。

何度も、何度も。
桐生の口づけを受け続けていると、急に桐生がニヤリと意地悪い笑みを浮かべたのに気づく。


「・・・?き、りゅう?」
「お前はどんな女よりも・・・俺を一番欲情させてると思うぜ」
「なっ・・・な、何言って・・・!」
「兄さんには念を押されたが・・・そんな可愛いこと言われちゃ、我慢できねぇな」
「え、あ、ちょ・・・!?」


傷を労わる様に滑っていた手が胸に伸び、突起を優しく弾いた。
治療から突然切り替わった行為に、私は思わず身体を震わせる。

どうにかして逃げようにも、怪我のせいで力がうまく入らない。
それを良いことに桐生は行為を悪化させ、近づけた唇で私の胸を―――。


「ひ、や、あっ・・・!んあぁっ!」
「すっかりその気じゃねぇか」
「ちが、違うっ・・・!」


違わないと分かっているからこそ、私の頭は勝手に抵抗の言葉を吐き出す。
そうでもしないと、狂ってしまいそうになるからだ。

余裕をなくしてしまえば、桐生の思うつぼになってしまう。
私はぎゅうっとベッドのシーツを掴み、与えられる快感から逃れようと身を捩った。
桐生はそれを分かっていてか、私が逃げられないよう腰を強めに押さえつける。

でも、痛くはなかった。

いつもは痛いぐらいに押さえつけてくるくせに。ちゃんと手加減してるってのが分かって恥ずかしくなる。


「っ・・・・」
「じっとしていろ・・・。身体、痛むだろ?」
「お前が、じっとできなく、して・・・っ!んんっ!!」
「たまには大人しく抱かれてろ」
「ん、あぁっ・・・!!ひ、うっ!」


容赦なく熱を帯びているそこに差し込まれる指。
しかも解すことなく2本突き立てられ、私は一瞬息が詰まるのを感じた。

おかしく、なりそうだ。
長い指が私を乱し、壊し、犯していく。
桐生はそれでも足りなかったのか、更に私のあらゆる部分に口づけ始めた。


「あぁあぁ・・・っ!!や、だ、やめぅ・・・!や・・・!!」
「・・・そのわりには、いつもより感じてるじゃねぇか」
「ふ、ぁ・・・」


声が抑えられない。
痛む身体のせいで抵抗が効かないのもあり、私は桐生の思い通りになっていた。

走る快感。
涙目で見つめた先にある、余裕のない桐生の表情。


「あ、き、りゅ・・・」
「・・・もう、大丈夫か?」
「な、んだよ、桐生。余裕、ねぇじゃん・・・?」
「ハッ・・・うるせぇよ。あんまり言うと、手加減しねぇぞ・・・?」


耳元で囁かれ、低く擦れた声にピクリと身体が跳ねた。
その様子を見て、桐生が楽しそうに笑う。


「なんだ・・・?これだけで、感じてんのか?」


余裕のない表情の中に浮かぶ、意地悪い笑み。

こうだからこういう行為中のこいつは苦手だ。
余裕のない表情を隠すだけの、男らしさがあるっていえばいいのか。

かっこいいっていえば、良いんだけどよ。
その分私の余裕が削られていくから困るんだ。


「なぁ、あけ・・・いいか?」
「・・・ん、あ、ぁ・・・」


桐生のソレがゆっくりとあてがわれ、私の身体の中に押し進んでくる。
いつまでたっても慣れない痛みと圧迫感に、呼吸をすることすら忘れかけてしまった。
それに気づいた桐生が痛みを和らげようと、私にたくさんの口づけを落とす。

くすぐったくて身を捩れば、ぐいっと一気にソレが突き立てられていて。
痛みと、教え込まれた快楽と、痺れる身体――――この瞬間が、私は一番苦手だった。

自分が自分でなくなってしまう、最後の瞬間でもあるから。


「あ、・・・・っん、あぁあぁ!!」
「相変わらず、可愛い、反応・・・だな・・・」
「うっ・・・せ、ぇ、あぁぁ・・・っ!!!」
「ほら・・・・動くぞ。掴まれ」
「んっ!!あぁ、やっ、んん、んあぁあぁ!」


容赦ない突き上げに身体が悲鳴を上げ、頭がぐちゃぐちゃになっていく。
耐えられなくて桐生の服を掴み、そしてあることに気付いて手を下に滑らせた。

気付いたこと。それは、桐生の服。
いつも桐生は下以外ほとんど脱がない。それが少し嫌だった。
桐生が脱いだら脱いだで恥ずかしいんだが、私だけ脱いで乱れているという事実は・・・もっと嫌なわけで。


「ん、ぅっ・・・」
「・・・?どうした、あけ
「うる、さい・・・。黙って、ろ・・・」
あけ・・・?」


震える手をシャツのボタンに伸ばし、ゆっくりと外す。
露わになる桐生の胸元に顔を近づけ、ぬくもりを感じながら口づけた。

下手したら、爪を立ててしまいそうなほど、桐生の動きは激しい。
それを誤魔化すために何度も桐生の胸にすがりつき、歯を食いしばって声が出るのを堪える。


「んんんっ、んっ、う・・・!」
あけ、好きだ」
「っ・・・・あぁ、ふっ・・・」
あけ・・・お前は、どうなんだ?」
「・・・な、にが・・・」
「俺のこと、どう思ってるかって聞いてんだ。答えねぇなら・・・このままだな」
「あ、や・・・ぁ・・・!」


動きを止められ、急に止んだ快楽に正直に反応してしまった。
縋る様に手を伸ばしてしまい、その反応を見た桐生が一段と深い笑みを浮かべる。


「フッ・・・どうした?」
「あ、う・・・っ。きりゅ、う、大好・・・あぁっ!!」
「ん?なんだ?聞こえなかったな・・・」
「だい、す・・・ひゃぁっ!!あ、おま、えっ・・・!!」
「なんだ?はっきりいわねぇとわからねぇな・・・」
「だからっ、だいす・・・あぁっ!!ん、あぁっ・・・て、め・・・!」


こ、こいつ。ワザと・・・!
何度もその言葉を言おうとして口を開くたび、桐生が思いっきり突き上げて私の言葉を喘ぎに変える。

言わせないつもりなんだ、こいつ。
言えって言っときながらそんなの、意地悪すぎだろ。
抵抗の意味を込めて今まで立てていなかった爪を立てると、痛みに桐生が表情を変えた。


「っ・・・・」
「意地悪、すんじゃ、ねぇよ・・・ばか・・・」
「いいだろ。こうでもしねぇと・・・声抑えるしな、お前は」
「そ、れは・・・・」


ちゅっ、と。
桐生にしては珍しく、啄むだけのキスをされる。


「声を抑えないって約束するか?」
「ん・・・」
「それなら、続き・・・してやるぜ?」
「・・・わか、った・・・ん、ぁ、あぁあぁっ・・・・!!」


強く揺さぶられる感覚。
焦らされていた快感が一気に押し寄せ、私はチカチカと揺れる視界の中に沈んだ。


あけ・・・っ!」
「ひ、あぁっ・・・ああぁああぁ・・・!!!」





















起きると身体がギシギシと軋むのを感じた。
隣には裸同然の桐生がいて、見慣れた缶ビールをぐいっと傾けている。


「・・・・てめ、人の冷蔵庫のビールを勝手に・・・」
「ん?起きたか。身体の状態はどうだ?」
「お前のせいで最悪だ・・・」


傷の方は全然よかったが、問題は腰だった。
ん?てかなんか騒がしくないか?
騒ぎに気付いて顔を上げれば、奥の部屋の方に見慣れた奴らがいて。

私は勢いよく布団を被り、隣にいた桐生を睨みつけた。


「おおおおおい!!??なんで真島の兄さんたちが飲んでるんだよここで!!」
「二次会らしいぜ」
「いやそういう問題じゃねぇだろ!?何勝手にいれてんだよ!!」
「セレナを貸し切るわけにはいかねぇからな。しょうがなく連れてきたんだ」
「はぁ!?」


私が見たもの、それはベロンベロンに酔った男たちが転がっている状況。
真島の兄さんも、秋山さんも、冴島さんも。しかも伊達さんや谷村までもが酔いつぶれている。

いや確かにセレナはママさんのお店だし、迷惑かけるわけにはいかねぇけど。
文句言いたげな私を見て、桐生は優しい目で私の頬を撫でた。


「ん・・・」
「お前はゆっくりしていろ。・・・こういう時間を過ごすのも、悪くねぇだろ」
「落ち着けねぇけど・・・?」
「良いからお前は寝てろ。寝ないんだったら・・・もう一度襲うかもしれね「はーい。おやすみなさーい!!」」


クリスマスはおとなしく過ごそうって思ってたのに、そうもいかねぇみたいだな。
苦笑いを浮かべた私はそのまま横になり、桐生の腕枕に頭を預けて目を閉じた。
























ま、これがお似合いのクリスマスってとこか?
(次の日起きた後、私がますます布団から出られなくなったのは言うまでもない)
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
←No.164No.163No.162No.161No.160No.159No.158No.157No.156No.155No.154
サイト紹介

※転載禁止
 公式とは無関係
 晒し迷惑行為等あり次第閉鎖
 検索避け済

◆管理人
 きつつき
◆サイト傾向
 ギャグ甘
 裏系グロ系は注意書放置
◆取り扱い
 夢小説
 ・龍如(桐生・峯・オール)
 ・海賊(ゾロ)
 ・DB(ベジータ・ピッコロ)
 ・テイルズ
 ・気まぐれ

◆Thanks!
見に来てくださってありがとうございます。拍手、コメント読ませていただいております。
現在お熱なジャンルに関しては、リクエスト等あれば優先的に反映することが多いのでよろしければ拍手コメント等いただけるとやる気出ます。
(龍如/オール・海賊/剣豪)